購入コラム
マンション購入コラム

「なぜ」がわかる♪不動産のソボクな疑問

今回の「不動産豆知識」は、不動産に関するちょっとした雑学。
不動産の「なぜ」を解説します♪

ソボクな疑問その①

なぜ大きな通り沿いにはマンションが多いの?

大通りを歩いていたときにはビルやマンションがたくさん。
ちょっと裏通りに入ったら一戸建てばかりになった。
…こんな経験はありませんか?
これは、【用途地域】【建ぺい率・容積率】の問題。
土地にはそれぞれ
「どのような用法に使っていいか。」
「どのくらいのボリュームの建物が建てられるか。」
の決まりがあります。
幹線道路沿いは「商業地域」などの、高い建物が
建ちやすい用途地域であることが多く、
マンションやビルを建てやすいのです。
逆に一番規制の厳しい第一種低層住居専用地域」では、
そのため、こういった地域ではマンション自体数が少ないですし、
その規模も限られたものになっています。

といってもそういった物件は存在していないのでご注意を。
ソボクな疑問その②
マンションにはなぜ斜めになっている部分があるの?
マンションを見上げて見たときに、
「なんか斜めになっている部分があるな~」とか
「なんで上の方の階は戸数が少ないのかな~」
などと思ったことはありませんか?
これはデザイン…というわけではなく、
斜線制限」という決まりの為にそうなっていることが多いです。
(も~しかしたら、デザインの場合もあるかもしれませんが…)
「斜線制限」とは、道路や隣地の日照等をさえぎらないように
決められている建物の各部分の高さの制限。
斜線の延長線上に建物を収めないといけないため、
少しでも大きい建物を建てよう、とすると、斜めになる
部分が出てくるのです。

涙ぐましい(?)設計上の努力が斜めの壁を生み出しているんですね。
ソボクな疑問その③
建物が引っ込んでいる建っている所があるのはなぜ?

↓こんな感じの道、見たことありませんか?



なんでこんなジグザグになっているんだろう…
とお思いかもしれませんが、これにもちゃんと理由があります。

それは…「セットバック」

建物の敷地は、「原則として幅員4m以上の道路に間口が2m以上
接していなければならない」、といった決まりがありますが、
古くからの裏道などは、4mに満たないところもたくさん。
そんな場所に新しく建物を建てる場合は、
道幅を確保する為に、道路の中心線から2mの
位置まで敷地を後退させる必要があるのです。
これを「セットバック」と言います。
今度こういった道に出会った時は、よ~く見てみましょう。
きっと引っ込んでいる方の家が新しいはずですよ。

ソボクな疑問その④
なぜ取り壊されない空き家が多いの?
空き家戸数が過去最多を記録したという今日この頃。
空き家、増えていますね…。
空けとかないで、更地にしてしまえばいいのに~、
とお思いの方もいらっしゃるかとも思いますが、これにもちゃんと理由が。
実は、更地にして持っているよりも、空き家のままで
持っている方が固定資産税が安くなるのです。

それは、取り壊さないですよね…。
とはいえ、空き家にしておくと危険な場合も。
危険な空き家を減らすため、この税率の軽減も見直される方向に
あるとか。それが実現すれば、街中には「空き家」よりも「空き地」が
増えるかもしれませんね。
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さてさて、今回の豆知識はいかがでしたでしょうか?
余談ですが…、
ここで 道に迷った時の 裏技 をひとつ。

迷った時は、まず周囲のマンションのバルコニー方向をチェックしましょう。
たくさんバルコニーが向いている方が大体南ですよ。
まあ、「大体」なので、保証はできませんけれど…^^;
住宅街でしかできない裏技ですが、
皆さんも、迷った時はぜひご活用ください♪