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谷中の由来

谷中の由来
こんにちは!
少しずつ夏も暑さも和らいで、過ごしやすくなってきましたね。
今回の街角エッセイは
東京都台東区谷中」の由来 についてお届けします。
地名の由来は、上野台本郷台谷間に位置しているため、
谷中と呼ばれるようになったそうです。
元々この谷は江戸時代までは鶯谷と呼ばれていました。
上野の寛永寺を中心に寺町として発展してきた周辺地域は、
明暦の大火で焼失した寺院が同地に再建されたり、
幕府の政策により、神田付近から寺院が移転してきたりで、
次第に参詣客が増え、町屋も形成され、
江戸庶民にとっては風光明媚な行楽地として人気がありました。
鶯谷と呼ばれていたくらいですから、
春になると多くの鶯が鳴き、心地の良い場所
であったに違いありません!
谷中には昭和40年代まで「初音町」という町名がありました。
昭和42年に地域の統合合併により
他の地名ともども谷中という町名に集約されてしまいます。
谷中初音町という町名は現在では存在しませんが、
旧町名の初音を冠した施設・商店が多くあります。
その季節初めて鳴くの声という意味を持つ
初音という言葉に思いを込めた住民のこだわりが
とても濃く伝わってきます。