一般コラム
街紹介

品川の由来



こんにちは!
今月の街角エッセイは
東京都 品川についての由来についてお届けします。
よろしかったら、最後までお付き合い下さいね。
品川という地名の由来は諸説あります。
なるほど!と思う説や、少々無理がある説などいろいろあります。
面白い説もあるので、いくつか挙げてみます。
目黒川 は古くは品川と呼ばれていました。
なぜかというと、目黒川は河口付近で大きく曲がっているため、
しなり川(しなる川)と呼ばれ、それが訛って品川になったという説。
可笑しいものでは、
神奈川の語源になった上無川(かみなしがわ・水源が定かでない川)に
対抗して目黒川を下無川(しもなしがわ)と呼び少し縮めて
品川と呼ぶようになった説。
目黒川河口付近の港が栄えて品物がよく飛び交っていたので
品川と云われるようになった説。
鎧の威(おどし)に用いる品革を生産していた場所だったところから
品川と呼ばれるようになったという説。
品が良い土地ということで、付近の高輪に対して、
品ケ輪と当初は呼ばれそれが転じて、
品川になったという説などなどいろいろありますが
最も有力な説は、
平安末期からこの地を治めていた
品川(品河)清実に因むというものです。
1184年(元暦元年)8月に、
品川清実は源頼朝から品川郷の雑公事を
免除するという文書を受け取ります。
この文書の中に「品川」という地名が入っています。
品川が記された日本最古の文書と云われています。

鎌倉時代に品川氏と隣町の地名由来となった大井氏によって
品川湊の開発が進められ、南北朝時代には遠く伊勢などから
商船が入港するなど賑わいを見せました。

品川という地は古くは縄文時代から人々が暮らしはじめ、
近代でも日本の鉄道・工業地帯の発展に多く関係し、
現代でも最先端なエリアとして発展を続けています。
多くの人々が関係する場所だけに、
地名の由来も諸説あっても仕方ないのかもしれませんね。