一般コラム
街紹介

<渋谷区>再びオリンピックがやってくる街:原宿

皆さん!こんにちは。
新年のご挨拶が遅くなりましたが、
今年もよろしくお願いします。
東京でも1月12日に初雪が観測されましたね。
今年は暖かいままと思っていましたが、
さすがに1月ともなると本格的な寒さです。
今年は元号が変わりますね。
私は平成元年の1月生まれで
昭和が終わったほんの数日後に生まれました。
20歳を過ぎたあたりから、「平成生まれ!?」と驚かれるようになりました。
特に社会人になった際などは、平成生まれの入社などよく言われたものです。
しかし、もう30年も過ぎてしまいました。
30年も経つと、平成世代の中でもギャップを感じるようになりました。
ところで、先日ニュースで30年の振り返りをやっていましたが、
印象に残ったのが、「携帯電話の進化」です。
携帯電話はまさに平成と共に進化していき、
肩掛けの固定電話のような携帯電話が、この30年で
パソコン並みの機能を持つスマートフォンまで進化しました。
これは、まさに平成の歴史を語る上では、
欠かせない技術の進歩ではないでしょうか。
現在のようにここまで小さくなったのは、
バッテリーの小型化が寄与しているようです。
次の元号の時代では何が飛躍的に進化していくのでしょうか??
楽しみですね。
と、かなり前置きが長くなりましたが、、
今回からは大河ドラマ「いだてん」にちなんで
東京オリンピック関連で街紹介をしていきたいと思います。
  最初の街は!?

初回は
  渋谷区:原宿です!!
原宿と言えば、日本のファッションの発信地であり
ここから日本全国に広がっていくことで有名です。
私も12年前に福岡から上京した時は
真っ先に行ってみたい街が「原宿」でした。
今もなお、原宿はファッション以外にも
様々なカルチャーの発信地として多くの人が行き交っています。
まさに、日本を代表する「おしゃれな街」でしょうか。
さらに、今回行ってみて感じたのが、外国人観光客の多さです。
日本のファッションは海外でも注目されているので、
発信地である原宿は観光地としても人気なんですね。
今回訪れたのが平日でしたので、日本人と外国人半々といったところでした。
と今では、国内外から有名な原宿界隈ですが、
今から55年前の東京オリンピックの際も原宿は出場する
諸外国の選手で盛り上がったようです。
  原宿に残る1964年の東京オリンピックのゆかりとは?
① 選 手 村

オリンピック開催時には海外から多くの選手や大会関係者が来日します。
そんな選手や関係者が滞在するのが「選手村」です。
今、2020年の東京オリンピックに向けて、
中央区晴海で選手村の建設が急ピッチで進んでいますが、
1964年の東京オリンピックでは「代々木公園」が選手村として利用されていました。
~現存する当時の選手村~
戦後まもなく、この代々木公園は連合軍の
アメリカ軍関係者の宿舎として利用されていました。
(通称:ワシントンハイツ)
当時は、写真のような小さな家がおおよそ800世帯分あり、
アメリカ軍関係者が生活していたそうです。
当時はアメリカの領地扱いで、日本人が立ち入ることができませんでしたが、
1964年に東京でオリンピックが開催されることが決定すると、
ワシントンハイツも開催前までに返還されることに決まりました。
そして、返還後は現在の「代々木公園」として整備されていくのですが、
その前に、この800世帯の住宅街を東京オリンピックの選手村
として活用することにし、取り壊すことなくしばらく保存することになりました。
再利用することができて、とても経済的ですね。
戦後復興期の日本にとっては良かったことではないでしょうか。
オリンピック閉幕後は現在のように「代々木公園」として
都民の憩いの場となっており、ワシントンハイツは
保存のための1棟のみが残りました。
② 国 立 代 々 木 競 技 場
~2020年に向けて大規模改修中の代々木体育館~
国立代々木競技場は第一体育館と第二体育館からなり、
日本スポーツ界の聖地となっています。
築後55年も経っていますが、なぜかこの建物に古さは感じません。
ここもワシントンハイツの敷地の一部でした。
アメリカ軍との返還交渉が難航した結果、体育館の建設は
24時間態勢の突貫工事で行われ、完成は開幕ぎりぎりだったそうです。
現在は2020年に向けて大規模改修中でした。
4年に一度の開催で、各国が招致合戦を繰り広げる中、
オリンピックの会場として、2回も使われるというところが凄いですね。
③ 代 々 木 公 園 陸 上 競 技 場
国立代々木競技場の隣に代々木公園陸上競技場があります。
(通称:織田フィールド)
こちらは、パラリンピックとしては第2回大会となった
東京パラリンピックのメイン会場として使用されました。
織田フィールドという通称は、日本陸上界の
第一人者:織田幹雄さんにちなんでいるそうです。
現在は地域のレクリエーションに使用されたり、
国際大会の練習用トラックとして使用されています。
④ ロ ン ド ン 通 り
この通りは代々木公園側(選手村)と代々木競技場の間を走っている道路です。
現在は山手通りと表参道を結ぶ都道として整備されています。
ここは選手村のメインストリートだったそうで、
当時は各国の選手たちで賑わっていたようです。
⑤ 五 輪 橋
~写真はロンドン通りと表参道の合流地点~
五輪橋とは、原宿駅そばにある山手線などを跨ぐ陸橋です。
原宿駅にある陸橋で有名なのが、明治神宮へと続く「神宮橋」です。
皆さんもこちらの橋はご覧になったことはあるかと思います。
~神宮橋~
しかし、その隣にもう一つ橋が架かっていることはご存じでしょうか?
これが五輪橋です。
~原宿駅方面を望む~
この橋は選手村と神宮外苑にある国立競技場を最短で結ぶために
整備された橋だったので、五輪橋と名づけられました。
先にご紹介した「ロンドン通り」と表参道を結びます。
橋には当時のオリンピックのロゴと各競技などが描かれています。
⑥ コ ー プ オ リ ン ピ ア
不動産関係者なら知っているであろう「ヴィンテージマンション」です!!
皆さんも原宿駅を降りられた際、
一度は目にしたことがあるのではないでしょうか??
コープオリンピアは東京オリンピックが終わった
翌年1965年施工の分譲マンションです。
当時の最新技術をつぎ込んだ超高級マンションで
分譲価格は1億円を超えたことから、億ション第一号としても有名です。
エレベーターや空調設備の完備と、今でいうコンシェルジュサービスのような
フロントサービスも取り入れ、まさに高級マンションの礎を築いたマンションです。
今では築後54年が経過しましたが、
市場では「ヴィンテージマンション」として今でも人気です。
立地は原宿駅から横断歩道を渡るとすぐの好立地で
表参道に面している、とても雰囲気が良いマンションです。
この立地で大規模マンションですので、
原宿のランドマークのようです。
このマンションの名前からも分かるように、
原宿は東京オリンピックとゆかりが深いことが分かります。
  最後に
以上のように、原宿には
1964年の東京オリンピック関連する施設等が6つもありました!
原宿と言えば、流行の最先端をいくような街の印象ですが、
少し前の歴史を感じる街としても、とても魅力的な街でした。
2020年の東京オリンピックでも代々木体育館は
競技会場として利用されるので、また賑いをみせそうです。
また、都内最古の現存する原宿駅の駅舎(1924年~)も
2020年東京オリンピック前までに建て替えされる予定です。
レトロな感じがあって、雰囲気が良かった駅舎ですが、
次のオリンピックの際には新しくなった駅舎が観客を迎えます。
また、駅前も再開発の真っ只中でした。
先日のニュースでもありましたが、都心初の「IKEA」も
出店するそうで、さらに賑いをみせるでしょう。
再びオリンピックを経験する街
「原宿」からは目が離せません!!
今回もお読みいただきまして、ありがとうございました!