一般コラム
街紹介

<世田谷区>「東洋の魔女」など多くの金メダリストが生まれた街:駒沢

<世田谷区>「東洋の魔女」など多くの金メダリストが生まれた街:駒沢
3月も半ばを過ぎて、とても過ごしやすくなってきました。
桜の開花も、もうすぐといったところでしょうか。
ところで、先日ニュースでやっていたのですが、
桜の開花予測に関して「600度の法則」と呼ばれるものがあるそうです。
これは2月1日からの最高気温を足していって、累計で600度を
超えたら桜が開花するというものです。
2017年は3月20日に600度を超えて、実際の開花宣言が3月21日
でしたので、なかなかの精度があるようです。
今年の予想では、3月20日に600度を超えそうなので、
もうすぐ、桜の開花が楽しめそうです。
桜は開花後、一週間で満開になるようなので、
そろそろ、お花見などの計画をたてられてはいかがでしょうか!!
さて、
今回の東京オリンピックゆかりの地は
「駒沢オリンピック公園」です。
名前からしてオリンピックにゆかりがないわけない公園ですが、
実際の公園内はどのようになっているのでしょうか?
最初に「駒沢オリンピック公園」の立地から
最寄駅・・・東急田園都市線「駒沢大学」駅徒歩15分
駒沢大学駅は渋谷駅から各駅停車で約10分の近さです!!
また、渋谷からはバスで公園の入り口まで直接アクセスができて、
東急バス乗車で約30分で到着です。
地下ホームである駒沢大学駅の階段を上ると
交通量の多い「国道246号線」に出ます。
この交差点から始まる「自由通り」を自由が丘方面に進みます。
約15分くらいで「駒沢オリンピック公園」に到着です!
さて、公園に入ってみましょう。
正式名称は「東京都立駒沢オリンピック公園」
城南地域にこんな大きな敷地があるのかという広さです。
運動公園ですので、各種競技場やトレーニング施設、
サイクリングやランニングの周回コースなど、
都民の憩いの場となっています。
オリンピック公園という名ですので、運動公園なのは当たり前ですが、
今の運動公園ができる前はいろいろとあったようです。
この土地は昭和初期まで、広大な敷地を活かしたゴルフ場だったそうで、
昭和天皇なども廻られたコースがあったそうです。
そんな中、1940年の夏季オリンピック開催地が「東京」に決まったのを機に
この地を「オリンピックのメイン会場と選手村」と整備することが決まりました。
ところが、戦争が激化し
1940年の東京でのオリンピック開催はなくなり、
同時にメイン会場の整備の話も頓挫してしまいます。
その後はしばらく、激化した戦争の空襲に備えた
防空緑地や農地として利用されます。
しばらくは特に目立つ動きがない駒沢でしたが、
戦後、なんと「プロ野球球団」がやってきます!!
1953年に当時のプロ野球球団、「東急フライヤーズ」が
この地を本拠地として「駒沢野球場」を建設します。
これが駒沢がスポーツの地としての第一歩となります。
その後、国体やアジア大会など数々のスポーツ会場として使用されることになり
徐々に施設の設備が整っていきます。
そして、1964年の夏季オリンピックの開催地として再び「東京」が選出されると
メイン会場は神宮外苑の国立競技場に譲ってしまったものの、
第2会場として、東京都による本格的な競技場の整備が始まります!!
この駒沢オリンピック公園では、
サッカー・レスリング・バレーボール・ホッケーの会場として使用されました。
では主な園内の施設をご紹介します。
 オリンピック記念塔
園内にそびえ立つ高さ約50mのタワーです。
これは当時からそのまま現存です。
オリンピックのために、建設された塔ですが、
当時は交通管制・電波塔や園内のライフラインを統括する役目を担っており、
大会運営を支えていました。
私は何度か駒沢公園に来たことありましたが、
タワーの下にはプールのように水が張っているので、
最初に見たときは、飛び込み台のなのかと思いました。
私だけでしょうか・・・・
他には現代の五重塔と感じる方もいらっしゃるようです。
建設から55年経ちましたが、今も公園のシンボルとして立っています。
  中央広場
体育館や陸上競技場の間にある
園内最大の広場です。
この広さを使ってイベントなども行われたりするので、
スポーツ関係以外の人も、よく知ってらっしゃると思います。
テレビなどでもよく見られます。
写真は平日でしたが、親子連れの方や学生、音楽をやっている方など
様々な方がいらっしゃいました。
ここで行われる有名な大規模イベントと言えば
「東京ラーメンショー」でしょうか。
私はラーメン好きなので、今年は参加したいと思います!
 陸上競技場
1964年大会ではサッカーの予選会場として使用されました。
約2万人が収容できるスタジアムです。
現在でも高校サッカーの全国大会やラグビーの日本選手権、
Jリーグの試合に使用されています。
当日は中を見ることができませんでしたが、
団体使用やトレーニング施設の一つとして開放されているときもあるようです。
 屋内球技場
1964年大会ではバレーボールのメイン会場として使用されました。
駒沢会場で起こったオリンピックの有名な話として、
「東洋の魔女」誕生が挙げられます。
この地で日本女子バレーボールチームは金メダルに輝き、
「東洋の魔女」と呼ばれるようになりました。
残念ながら、当時の屋内球技場は平成25年からの改修工事で解体され、
平成27年からは写真のように新しい球技場として生まれ変わっています。
屋上の緑地化やLED照明など環境にも配慮した設計で現代らしい施設になりました。
 駒沢体育館
1964年大会では、こちらはレスリング競技のメイン会場として使用されました。
この体育館では日本勢が5個も金メダルを獲得しました。
こちらは当時のまま現存しています。
当時は大いに盛り上がってことでしょう。
~館内~
また、この体育館の一階には、
64年大会のメモリアルギャラリーがあり、
金メダルを獲得した「東洋の魔女」のメンバーのサインの掲示や
聖火ランナーのトーチなどが飾られています。
この先がギャラリー会場です。
今回、写真ではお見せできませんが、
無料開放を行っているので、是非足を運んでみてください。
 最後に
主な施設をご紹介していきましたが、
駒沢オリンピック公園にはその他にも
補助競技場・第1、2球技場・硬式、軟式野球場・テニスコート、弓道場
など様々な競技施設が集まっています。
今でも主要な大会で使用されているようです。
よく五輪レガシーをどう残していくか議論されますが、
このように活用できているのは良い事ですね。
しかし、残念ながら駒沢オリンピック公園は2020年大会では使用されません。
施設の老朽化・収容人数の問題・湾岸地域に競技場を集中させたい
などが原因だそうです。
とはいえ、かつてのオリンピック会場としての機能は終えてしまっていますが、
地域住民や都民の健康増進といったことに役目を変えて、
地域に愛されている公園です。
東京都は2010年に公園の改修工事の計画を策定しました。
2019年度に改修工事を終える計画なので、もうすぐより良い公園に生まれ変わります。
桜も、もうすぐ咲くころですので、是非訪れてみはいかがでしょうか。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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