一般コラム
街紹介

<大田区>池上駅の建替完了と駅ビル エトモ池上がオープン!池上本門寺や池上梅園のある街│写真付きで街並みや住みやすさをチェック!

<大田区>池上駅の建替完了と駅ビル エトモ池上がオープン!池上本門寺や池上梅園のある街│写真付きで街並みや住みやすさをチェック!

※こちらの記事の情報は、2019年12月15日に掲載したものを一部2021年6月19日にリライトしたものです。
各施設の詳細につきましては公式ホームページ等をご確認ください。(2019年12月8日撮影、一部2021年6月4日撮影)

皆さま、こんにちは!オークラヤ住宅の大久保です。
今月も気になる街をご紹介します。東急池上線の中から今回選んだ街は…こちら!

テーマ「池上」タイトル画像

<目次>

1.池上駅ってどこにあるの?

東京都大田区池上6丁目にある東急池上線に属する池上駅。
大田区の中心部に位置し、上りは五反田駅、下りは蒲田駅と都心や神奈川県内に出るのが容易ながら3両のみのローカルな雰囲気が人気の沿線です。
駅付近には池上通りや第二京浜もあるため、車での移動もしやすい立地です。

2.沿線主要駅までの所要時間は?

さて、ここで池上駅から東急池上線各駅への所要時間を見てみましょう!

*()内は乗り換え可能な路線例です。
*所要時間は曜日や日中・通勤時間帯、乗り換え回数によって変わる場合がございます。

蒲田駅 約分 (東急多摩川線/京浜東北線)
旗の台駅 約14分 (東急大井町線)
戸越銀座駅 約18分 (都営浅草線戸越駅)
五反田駅 約23分 (山手線/都営浅草線)

3.池上駅周辺の変化

■ 池上駅駅舎改良・駅ビル開発 エトモ池上オープン!

2017年6月よりスタートした池上駅駅舎改良・駅ビル開発工事が、コロナ禍の中、ついに完了しました!さっそく見てみましょう!

まずは、気になる外観です!前回訪れたときから約一年半… 池上駅に直結の2021年3月にオープンした駅ビル、エトモ池上が周りの街並みに馴染みながら立派な姿で建っていました!

エトモ池上外観

なんといっても、私が目を惹かれたのは北口エスカレーター横にある、この大きな柱!上部は行灯(あんどん)風になっていて、お花の模様があしらわれています。こちらは、池上本門寺の「お会式(おえしき)」の万燈(まんどう)をモチーフにしているそうですよ。夜にはこの部分が光ります。より素敵な雰囲気になりそうですね!

池上駅ビル エトモ池上

こちらは、東口。北口とそれほど離れてはいませんが、落ち着いた遊歩道のよう。

池上駅東口

そして、こちらが南口。南口にもお花の模様が壁面にあしらわれています。そしてそして、柱の陰からチラッと姿を見せているのは…

池上駅南口

北口から移設された郵便ポスト!見た目も赤色から、珍しい黄色と紺色のツートンカラーに変身!なぜ、この色なのかというと、2016年3月末頃から池上線と東急多摩川線を走っている復刻デザインの「きになる電車」の車両と同じにしているのだとか。池上本門寺に行こうと思うと北口を利用するので、なかなか南口まで来ないかもしれませんが、帰りはあえてこのポストを一目見に南口を利用してみてください♪

池上駅南口にある、きになる電車モチーフの郵便ポスト

さて、次は、池上駅ホームを見てみましょう!

カメラを構えた後ろの辺りに反対ホームに渡る踏切があったのですが…旧北口とともに踏切もなくなっていました。ちょっと珍しさもあっただけに、なんだか寂しいですね。
新しい駅舎の天井や壁には、木材をたくさん使用して温かみのある雰囲気を大事にしているようです。
木材の色も統一していないのも、ランダムな模様のようでいいですね!

池上駅舎 1番ホーム

駅舎が新しくなり、外からホームへの動線が変わったため、ホームには階段・エレベーター・エスカレーターが設置されました。

池上駅舎 1番ホーム エレベーター

階段を上がった改札階には、旧池上駅ホームで使われていた白いベンチを“えきもく”で再現。(えきもくについてはこちら)隣には、昭和20年代に走っていた紺色と黄色の車両の模型も飾られています。

池上駅 旧池上駅復刻ベンチ

改札の外は、エトモ池上に直結の参道風の通路があって、一瞬にして世界が変わったような不思議な感覚になります。左右には、つい立ち寄ってしまいそうな和洋菓子やお惣菜を扱うお店がズラリ!実際、私は帰り際にあんまきのだるまやにて、あんまきを買って帰ってしまいました…(笑)

改札外のエトモ池上直結の参道風通路

足元にも細かい遊び心があって、駅構内を歩いていることを忘れそう。

エトモ池上 参道風通路の床に出口の案内表記

エトモ池上には、こちらのエスカレーターで。エスカレーター横の懸垂幕が装飾かと思いきや、フロア案内!近くで見るまで気付かず…!なんてお洒落なんでしょう。

エトモ池上 エスカレーター

エスカレーターの間にあるプランターにも “えきもく” が使われています。

エトモ池上 エスカレーター正面 えきもくが使われたプランターがある

エスカレーターを上がったフロアには東急ストアがあり、お仕事やお出掛け帰りのお買い物の際の動線もバッチリ!
移転した池上図書館は4階に。“気軽に立ち寄れる図書館”といった感じで、座って本を読めるスペースが充実していたり、通路を広くとっていたり、進行方向を示す点字ブロックが敷かれていたり…と様々な人が利用しやすい図書館になっていました。
また、エスカレーター横のガラス張りの壁側は、木製のベンチスペースになっていて休憩しつつ、そこから池上線を見ることができます。クリニックや保育施設のある5階だけはベンチにクッションが付いていて、そのフロアを利用する人のことを考えている様子がうかがえました。

すべてのフロアをまわってみましたが、エトモ池上はランチなどのお食事やウィンドウショッピングをする施設というよりは、身近で必要な時に頼れる憩いの場といった雰囲気の駅ビルに感じました♪

■ みんなの「えきもく」プロジェクト

このプロジェクトは、工事中の池上駅や、2019年7月末にリニューアル工事が竣工した旗の台駅で使用されていた“古材(えきもく)”を駅や池上線沿線で活用しようというものです。(写真は池上駅構内のポスター)

過去の活動では、
第1弾(2018年6月)えきもくワークショップ「池上駅のえきもくで椅子をつくろう」
第2弾(2018年11月)「“えきもく”でクリスマスオーナメントをつくろう」
が行われました。

また、2019年6月に行われた第3弾「池上駅のえきもくを使ったベンチを街に拡げよう!」では、池上駅ホームにあった長~いベンチをリデザインした“えきもくベンチ”の“ベンチキット”が配布され、蒲田駅~千鳥町駅にかけて池上梅園池上会館古民家カフェ蓮月など全11か所に2019年8月より設置されました。
(写真は古民家カフェ蓮月。左端にあるのがえきもくベンチ)

「いい街いい電車プロジェクト」公式サイトでは、第3弾以降の実施を匂わせる「Coming Soon」があります。今までどれもワクワクするようなプロジェクトでしたので、次のプロジェクトの発表が密かに楽しみです。
(参考:みんなの「えきもく」プロジェクト│いい街いい電車プロジェクト公式サイト)

■ 池上エリアリノベーションプロジェクト

2019年3月に大田区と東京急行電鉄株式会社が締結した「地域力を活かした公民連携によるまちづくりの推進に関する基本協定」によるまちづくりプロジェクトで、駅舎・駅ビル開発工事が進んでいる池上駅周辺を第1弾のモデル地区としてスタートしました!

取組内容には、“地域資源の発掘とプロモーション”“空き家、空き店舗等の遊休資産のリノベーション等による地域活性化”“地域の自立的な発展に資するまちづくり人材の育成”などがあります。

不動産業界でも空き家問題は話題になりますが、使用されないそのままのお部屋は逆に傷みやすいものです。特に、古民家カフェ蓮月のような建造物は後世に残したい貴重なものなので傷めてしまうのはもったいないですよね。

大田区が掲げる池上駅周辺のまちの将来像である、“歴史・文化・自然を大切にし、にぎわいあふれ、区民や来街者が快適に過ごせるまち”を基に、新たな魅力が増え続けることに期待です!
(出典:IKEGAMI AREA RENOVATION PROJECT公式サイト)

4.池上の街並みを見てみよう!

■ 池上駅前に広がる商店街と和洋混合の街並み

駅を出るとさっそく東西・南北に商店街が広がります。
池上駅前通り商店街、池上本通り商店街、池上西銀座商店街、池上仲通り商店街、池上姫沙羅通り商店街、池上東口商店街、池上東電通り商店街、池上本門寺通り商店街などがあります。

池上駅前通り商店街

池上駅前通り商店街の様子

池上本門寺通り商店街

門前寺通り商店街の様子

池上東口商店街

池上東口商店街の様子

“池上本門寺がある街” というと “” のイメージが思い浮かびます。
実際に、池上駅前から池上本門寺に向かう間には、宝暦2年(1752年)創業の「くず餅 浅野屋」や、明治8年(1875年)築の登録有形文化財「萬屋酒店」など歴史あるお店が点在しています。しかし、その中には “洋” を感じる建物も見られ、和洋が共存した街並みとなっています。

個人的に注目した点は、商店街の街灯
これまで訪れた街でも商店街の雰囲気に合わせた様々な街灯を見てきましたが、池上の商店街では “和” を意識した凝った街灯が素敵です。
また、池上東電通り商店街の街灯はゴールドの細かな飾りが付いた “洋” の雰囲気も併せ持っています。

■ 食を楽しむ

池上といえば「くず餅」

池上を歩いていて自然と目に入る「くず餅」の文字に食べずにはいられません!
浅野屋、池田屋、藤乃屋があり、持ち帰り用の販売もありますので、ぜひ立ち寄ってみては。
(写真は池上駅前の浅野屋さんのくず餅と干菓子)

池上の街を散策する前にエネルギーチャージ!

池上駅周辺の商店街の中には、気になるごはん屋さんがたくさんあります。
ランチと池上エリア散策をセットで楽しんじゃいましょう

1回目の訪問時は、池上東電通り商店街にある「きさらぎ」にて五目釜飯を食べました!
中には銀杏も入っていて食でも季節を感じられましたよ。

2回目の訪問時は、「十割そば 古賀」にて、お蕎麦と鴨茶漬けのセットをいただきました。香りがよく、もちもちとした食感が美味しいお蕎麦。そして、ライスボールの中に角切りの鴨肉が入ったお茶漬けは、崩しながら食べるとカリカリとした食感が楽しく、Wの美味しさを楽しめました♪ゆったりとした店内で、子ども連れのお客さんも何組か入っていましたよ。

十割そば古賀 お蕎麦と鴨茶漬け

■ 都心へのアクセスが便利な池上通りと第二京浜

池上駅からすぐの池上通りは、下丸子付近から大森・大井町を通り東京湾付近まで続く都市計画道路です。

池上通りを西に進むと第二京浜と交差していて、北は品川・高輪・霞が関方面、また、南は多摩川を越えて川崎・横浜方面へと繋がっています。

このようなアクセスの良い道路があることで、路線バスも充実!
駅前のバスロータリーから、蒲田駅・大森駅・大井町駅・品川駅・田園調布駅方面への東急バスが発着しています。

● 大田区コミュニティサイクル

電車・バス以外の移動手段として自転車もあります!
大田区は2018年4月に品川区と同じタイミングで都心部7区との広域相互利用を開始!
相互利用が可能になったことで、東京10区(千代田区、中央区、港区、新宿区、江東区、品川区、目黒区、大田区、渋谷区)内の指定のサイクルポートにて借りる・返すができるようになりました。
地域の人が買い物や通勤などの移動手段だけでなく、池上本門寺をはじめ池上駅周辺の観光に訪れた人にも活用されています。

■ 旧六郷用水散策路と呑川

駅前の池上本通りを北へ向かう途中に、旧六郷用水散策路があります。
住宅街の間を通るため落ち着いた雰囲気です。

その先には呑川もあり、川沿いのが紅葉していました。
呑川の水質浄化対策については、「令和元年度大田区オリンピック・パラリンピックアクションプログラム(第6次)事業」の1つになっています。

■ 池上本門寺

毎年「お会式」の期間には、たくさんの参拝者が訪れる池上本門寺
総門をくぐったらこちらの階段、此経難持坂(しきょうなんじざか)を上ります。

12月の冬至の日には仁王門(右上)にて 「仁王尊像御身拭式」 が営まれます。タオルを持参すれば予約不要で参列できるそうですよ。また、12月31日大晦日の夜には鐘楼堂(左下)にて除夜の鐘を鳴らすことができるそう。人数制限があるので行かれる方は公式サイトをご覧になってみてくださいね。

左は、池上本門寺 本堂。横から見ると鬼瓦がハッキリと見ることができ、気持ちが引き締まります。右は、五重塔。春には周辺の桜が咲き、五重塔とのコラボレーションが見られます。
境内には様々な貴重な建造物があるため、じっくり回りたい場合は午前中の到着がオススメです!ちなみに、境内にある松濤園は年2回期間限定で公開されるようです。(本堂にて境内でスタンプを5つ集めると松濤園に入園できるという掲示物を見たので気になる方は現地で尋ねてみては?)

■ 梅・桜・紫陽花・銀杏…四季を感じられるスポット

池上梅園で春の訪れを感じる

池上本門寺本堂の北西方向には有名な池上梅園があります。
梅の花の開花は、毎年2~3月頃。ツツジが咲く5月頃も行かれてみては

桜の時期は、近くの池上本門寺境内がオススメです。

妙見堂に続く階段で梅雨を楽しむ

呑川の北側の奥まったところにある急な階段を上ると妙見堂があります。
訪れた際には階段横のモミジが存在感を放っていましたが、梅雨の時期になると階段脇に植えられた紫陽花を見ることができます。

 落ち葉の絨毯の上でのびのび遊べる本門寺公園

池上本門寺の境内からも行ける高低差のある公園。
散歩道や階段、広場もいくつかあって子ども達の遊び場にもなっています。

こちらは運動広場。モミジやイチョウなど色づいた葉に陽の光が当たり、とても綺麗でした。

5.暮らしのスポットをチェック!

池上に住むのが初めてでも大丈夫!ココだけは、おさえておきましょう!

■ スーパーマーケット・ドラッグストア

オオゼキ池上店

マックスバリュエクスプレス池上店

先に紹介した商店街の中には、業務スーパーまいばすけっとドラッグストアスマイルツルハドラッグ、100円ショップキャンドゥといったお店があり、生活用品は池上駅周辺で揃います。
チェーン店だけでなく個人商店でのお買い物も商店街の魅力の1つですので、池上に訪れた際は様々なお店に立ち寄ってみてください

■ 銀行ATM・郵便局

三菱UFJ銀行 池上支店

三菱UFJ銀行は池上駅前通り商店街沿いにも出張所があります。
その他、みずほ銀行池上駅前出張所、池上郵便局、城南信用金庫、湘南信用金庫などがあります。

■ 病院

池上総合病院

池上駅の周辺には、池上仲通りクリニック、かげ山小児科、いけがみ耳鼻咽喉科クリニックなどがあります。

■ 公共施設

池上会館

池上本門寺の総門に近い位置にある施設で、松の間・竹の間などの和室や展示ホール、会議室、視聴覚室、化学室、レストランMOM’S(マムズ)などが利用できます。2019年8月に行われた「第17回 池上まつり」の会場でもあります。

また、屋上からは付近の景色も見渡せます!
植栽がある屋上庭園から池上本門寺の境内が繋がっていて、五重塔の近くに出ることができます。

屋上庭園からの景色も良いですが、更に階段を上ったところにある展望台からはより様々な方向の景色を眺めることができます。紅葉と五重塔が一緒に見られるのはこの時期だけ(2019.12.08撮影)

池上文化センター

集会室や和室、調理室、体育室を事前に予約することで利用できる池上文化センター。
大田区ホームページのうぐいすネットにて施設の空き状況を確認できます。

■ 保育所・幼稚園

池上駅周辺では、駅北側から京浜東北線西側にかけて保育園・幼稚園が多い印象です。
写真の池上第三保育園やほしのこジュニア保育園、あっぷる池上保育園、徳持幼稚園などがあります。また、共働きなどで小学生低学年など放課後の保育が必要なお子様がいる場合は、児童館や放課後ひろばなどの施設も利用できます。

6.最後に

今回は、池上本門寺が有名な池上エリアをご紹介しましたがいかがでしたか?
池上本門寺の「みたままつり」や「お会式」、東急池上線によるイベントなどで地名を見聞きすることが増えた池上エリア。行ってみると、“池上本門寺のある街”として街全体の雰囲気が統一されていて、あちらこちらに歴史を感じるスポットもあり、歩いているだけで楽しい街並みでした。

現在は、踏切があった駅舎が新しくなり、駅ビルも完成し正式にオープンしました。以前の姿はどこか気持ちがほっこりするようなつくりでしたが、新しい駅舎は池上の名所でもある池上本門寺への参道と直接繋がっているのではないかと思わせる洗練されたデザインで、池上にやってきた人をワクワクさせる、そんな駅舎となっていました。

駅舎改良・駅ビルの完成、池上エリアリノベーションプロジェクトによって今あるものを活用しながら、今後も活気ある街が継続していってほしいですね。

こちらの記事が池上に訪れたことがない方や、どこに住もうか考える方の参考になれば嬉しいです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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各施設の詳細につきましては公式ホームページ等をご確認ください。(2019年12月8日撮影、一部2021年6月4日撮影)