※こちらに掲載しました情報は、2020年2月に掲載したものを2021年8月に一部リライトしたものです。
各施設の詳細につきましては公式ホームページ等をご確認ください。(写真は2020年2月、一部2021年7月撮影)
皆さま、こんにちは!オークラヤ住宅の大久保です。
それでは、今月も気になる街をご紹介します。
東武東上線の中から今回選んだ街は…こちら!
<目次>
1.大山駅ってどこにあるの?
東京都板橋区大山町にある東武東上線に所属する大山駅。駅前にあるハッピーロードが有名で、魅力ある街として度々テレビ番組や雑誌などでも取り上げられる街。親しみやすい雰囲気の街でありながら、ターミナル駅である池袋から3駅で行くことができ、都心だけでなく埼玉県や神奈川県へのアクセスもしやすさも魅力です。周辺には山手通りやその上を走る首都高速道路、川越街道もあるので車を利用しての移動もしやすいエリアです。
2.主要駅までの所要時間は?
さて、ここで大山駅からよく利用されそうな各駅への所要時間を見てみましょう!
*所要時間は曜日や日中・通勤時間帯、乗り換え回数によって変わる場合があります。
池袋駅 約6分/渋谷駅 約30分/新宿駅 約22分/東京駅 約38分
和光市駅 約23分/朝霞台駅 約30分/川越駅 約52分
大山駅周辺は商店街や住宅街が密集していることから、実は駅の近くにバス停がありません。今後の再開発によって駅前広場が整備されることで駅前にバス停ができる予定ですので、今よりもバス利用がしやすくなるのではないでしょうか。
3.大山駅周辺の気になる再開発
東武東上線の駅の中でも人気の大山とあって複数の開発事業に対して否定の声も大きいようですが、準備に向けて少しずつ進められているようです。今回は、現在の街の様子と共に今後の変化について整理してみます。
■ 大山駅の駅前広場計画
まずは、駅前の変化として駅前広場の計画があります。
駅前広場は、大山駅北側にある補助第26号線から駅前のケンタッキーがある辺りが対象となります。
こちらは線路沿い。この辺りも駅前広場になる予定です。
駅前広場の内容を見ると、バスやタクシーの乗降場や障がい者用乗降場、送迎用乗降場の他に、交番・公共トイレ・駐輪施設への入口等が配置されるようです。
大山駅周辺には細い路地が多くバスが行き来できる余裕がないため、大山駅付近まで入ってくることができない現状があります。その点は移動手段が増えて便利になりそうですね。
■ 東武東上線大山駅付近の連続立体交差事業
次に、線路沿いに大きな変化をもたらす連続立体交差事業についてです。
対象は、中板橋-大山駅間の約3分の1区間と、大山駅-下板橋駅間の約2分の1(山手通り西側)区間。その区間にある踏切8箇所を高架化し、“鉄道の立体化に伴う沿線の良好な住環境の保全や地域の利便性の向上などを目的”に側道も整備される予定です。
(出典・参考:板橋区ホームページ 大山駅付近の連続立体交差事業・駅前広場などの都市計画変更 資料:都市計画図書(鉄道付属街路)より)
豊島病院と板橋看護専門学校の間にある踏切や健康長寿医療センターがある補助第26号線の踏切は、緊急性を伴う場合に特に重要な地点となります。
更に、この連続立体交差事業に併せて「東武東上線大山駅付近の連続立体交差事業に関連する鉄道付属街路事業」も行われる予定です。
この事業は、高架化される踏切周辺に側道を設けるもの。
側道ができる予定の地点を見てみましょう。まずはこちら、ちょうどハッピーロード商店街の入口があるこの辺りから北方向に向かってできる予定です。
そして、大山駅-山手通り間には全5箇所が新設されます。
(以下写真は大山駅に近い順に掲載)
▲大山駅ホームに最も近い踏切。線路東側に側道設置予定。
▲大山東町児童遊園やグリーンパークドルミ大山がある踏切。線路東側に側道設置予定。
▲大山東集会所・児童館付近の踏切。線路東側に側道設置予定。
▲山手通り付近の踏切。両側に側道設置予定。
この先には山手通りと首都高速道路が通っているため、高架された線路はその下を通るような形になるのだと思います。2020年2月には「用地測量等説明会」が行われました。工事着手はまだ先になりそうですね。
■ 大山町クロスポイント周辺地区第一種市街地再開発事業
大山町クロスポイント周辺地区は、大山駅北側の補助第26号線を川越街道まで延伸する事業にも関係し、「クロスポイント」というのはその延伸された補助第26号線とハッピーロード商店街が交わる部分のことをいうようです。以前、訪れた際とすっかり様子が変わっていて、お店が並んでいたところには看板のみが残っている状態になっていました。
現在はハッピーロード商店街が駅前から川越街道までカーブを描きながら続いていますが、そのハッピーロードが分断され、そこに補助第26号線が通ります。
「大山町クロスポイント周辺地区再開発」については、“都市計画道路の拡幅整備と合わせ、沿道の建物を整備するとともに、都市計画道路が人の流れを阻害しないよう対策を講じ、商店街の活性化を図る”とありますが、実際に延伸されるエリアを目の当たりにすると、「ここに道路が通るの?!」という衝撃と、ハッピーロードがここで分断されたら今後どうなってしまうのだろうという心配な気持ちがあります。
(出典・参考:東京都都市整備局ホームページ)
▲この先に補助第26号線が延伸される予定
川越街道に行ってみると東京都からのお知らせが掲示されていました。
これを見るとどこを通るのか分かりやすいですね。
クロスポイント周辺地区は、住宅・店舗・駐車場となるABD街区、店舗のみのC街区にて構成される予定です。また、規模はA街区27階、B街区13階、C街区3階、D街区26階と高層建物も2棟になるようです。
(参考:板橋区ホームページ 大山町クロスポイント周辺地区)
こちらは補助第26号線と交わる予定の川越街道。川越街道と繋がる付近は既に工事用の白い囲いがされていましたが、囲いの裏側はまだ何も始まっていない様子でした。
補助第26号線が延伸されると川越街道を挟んだこちらの道に抜けることができるようになります。
■ 大山町ピッコロ・スクエア周辺地区第一種市街地再開発事業
こちらは最も川越街道寄りのハッピーロード沿い北側を対象とした再開発事業です。
位置はコモディイイダがあるあたりというと分かりやすいかもしれませんね。
「ピッコロ」という可愛くも感じる名称は、対象エリア内に存在する「ピッコロ広場」から来ているようです。そのピッコロ広場の入口に行ってみると、入口には“まちづくり暫定広場”であることと使用上の注意等が書かれた掲示物やトラックがありました。
このピッコロ広場は今後、“ピッコロの森”に生まれ変わり、この広場を囲むようにスーパーマーケットやとれたてマルシェなどが入った新たな建物が建てられる計画です。ハッピーロードの中でも大山駅から最も離れた部分は、人通りもまばらで少し寂しげな雰囲気もありますが、この再開発事業によって人々が集まることに期待をしたいですね。
ハッピーロードの川越街道付近では、新しいマンション「ザ・パークハウス板橋大山楠ノ杜」が建設中でした。(画像左)
とても大きな範囲が白い工事パネルで囲まれていました。完成が楽しみです。
ざっくりですが、改めて大山駅周辺の再開発内容を見ていると、とても大規模で全ての事業が完了した際の街の景色が簡単には想像できません。大山駅の顔でもあるハッピーロードを巻き込んでの再開発なだけに、これが街の雰囲気をより良い方向へ変えるきっかけになることを願います。
4.大山の街並みを見てみよう!
■ 大山駅について
ホームは利用者が多いながらも少しローカルな雰囲気があり街並みに馴染んでいます。端から端まで長いですが、上下線のホームを行き来する手段は階段とエレベーターのみ。
大山駅付近の連続立体交差事業によって今後は大山駅ホームも高架化を予定しています。それにあわせてエスカレーターも設置もされるとより利用しやすくなりそうですね。
また、近年各鉄道会社で設置駅が増えてきているホームドアについては東武線だけで見るとまだまだ少ない状況で、大山駅への設置も2022年度以降を予定していて導入には時間がかかりそうです。
大山駅の線路を挟んだ行き来は、山手通り寄りにある地下道でも可能です。階段とスロープが利用できます。
■ 新紙幣1万円札の顔「渋沢栄一」像がある街
渋沢栄一が初代院長を務めた養育院から始まり、現在は東京都健康長寿医療センターとして続いている病院の敷地内には、渋沢栄一の座像が病棟を見るようにして存在しています。
関東大震災により養育院大塚本院がこの板橋に移転したため、それを機にこの地に銅像が建てられました。
深谷市出身の渋沢栄一は日本の経済を発展させ、様々な功績を残した人物で、板橋区の登録有形文化財にも指定されています。
2024年には新紙幣1万円の顔となることが決まりました。また、2021年2月放送開始の大河ドラマ「青天を衝け」でも主人公として渋沢栄一の人生が描かれていて、改めて注目されている人物です。
■ 西のハッピーロード、東の遊座大山商店街
大山といえば商店街!まずこちらは、大山駅西側にありますハッピーロード商店街の入口です。目の前に踏切があることから人通りも多く、これが賑わいを生み出す一つになっているのかもしれません。
ハッピーロードは川越街道にも続いていることから、駅との往復路として利用している人も多いようです。夕方には駅の方向から歩いてきてスーパーマーケットやドラッグストア、100円ショップに寄る人の姿が見られました。ハッピーロードの長いアーケードは外の光を取り入れながら雨から守ってくれるので買い物時の強い味方です!
ハッピーロードには有名なベーカリーショップ「マルジュー大山本店」や、クレープショップの「ピエロ」もあります。せっかくなので、どちらも食べてきました!
マルジューは「元祖コッペパン」を謳っていたので「とろ生コッペ」と「カツサンド」を♪意外にも大好きな「ま○泉」を上回る勢いの柔らかいカツサンドにびっくり!パン部分もベーカリーショップだからこそのふわふわしっとり食感で、いろんな種類を食べたくなってしまいました。
ピエロでは家族へのお土産にとたくさん買っていく人が多く、これが長い間地元の人に親しまれる理由の1つなのだと分かりました。
次は、ハッピーロードの反対側にある遊座大山商店街。1950年にオオヤマピース商店会からスタートし、何度か名称を変えながらCI(コーポレートアイデンティティ)事業を通して現在の名称となりました。2008年には日本で初めて街路灯にLEDライトを取り入れるなど、環境への配慮も積極的に行っている商店街です。
商店街ではイメージキャラクターの「遊座君」がいたる所で見られ、親しみやすさがあります。遊座大山商店街には飲食店が多く、その中には昔ながらの喫茶店もいくつかあって大型チェーン店とはまた違った雰囲気を楽しめそうです。板橋バルやハロウィンパレード、板橋エイサーなど年間を通してイベント事も行っています。
■ 山手通り沿い
大山駅から遊座大山商店街を抜けたところに山手通りがあります。その上部には首都高速道路が走っており、2018年3月にはこの付近の熊野町-板橋ジャンクション間で4車線化が行われました。
■ 板橋区の子育て支援「赤ちゃんの駅」「あいキッズ」
板橋区が2006年から始めた、乳幼児のオムツ替えや授乳をする際に利用できる 「赤ちゃんの駅」は今や全国に広がっています。板橋区では保育施設や民間の商業施設などに設置されており大山駅前のハッピーロードにも、ほけんの窓口やいいよし鍼灸接骨院にて利用ができます。
「あいキッズ」とは、「Itabashi」の頭文字からとった「板橋の子ども」の愛称だそう。
区内の小学校の校庭や体育館などの施設を利用し、授業終了後に子ども達が過ごし遊べる場となっています。共働き世帯が増えている現代には嬉しい支援ですね。あいキッズには、対象児童や実施時間が異なる「さんさんタイム」と「きらきらタイム」の2種類がありますので、板橋区のホームページでご覧になってみてください。
5.暮らしのスポットをチェック!
大山に住むのが初めてでも大丈夫!ココだけは、おさえておきましょう!
■ 買い物施設
● よしや、みらべる
● コモディイイダ、Big-A(ビッグエー)
珍しいアルファベット表記のコモディイイダは、よしや・みらべると共に大山での買い物の定番。駅東側なら24時間営業のBig-Aが便利。
他にも大東青果、大増ストアー、まいばすけっとなどもあって大山なら買い物に困りません!
■ 銀行ATM・郵便局
● みずほ銀行、三菱UFJ銀行
● 大山駅前郵便局
駅西側にも板橋ハッピーロード郵便局があります。
■ 病院
● 豊島病院
豊島区、北区、板橋区、練馬区の中核病院。
「外国人患者受入れ医療機関認証制度」の認証医療機関の1つです。
● 東京都健康長寿医療センター
1872年設立の養育院を前身とし、高齢者の医療・研究に力を入れている病院。
災害拠点病院にもなっています。
■ 公共施設
● 区立グリーンホール、板橋区文化会館
どちらもガラス張りの立派な施設。オーケストラによるコンサートや親子で楽しめる上映会など毎月様々なイベントを行っています。どちらの施設も大山駅から徒歩6分程と利用しやすい立地です。
● 板橋区役所
山手通りと首都高速道路による三角部分に位置する板橋区役所。
大山駅から遠いイメージでしたが歩いても行けました。私の生まれ年が書かれたクラシカルなデザインの時計に思わず惹かれてしまいました。
● 板橋都税事務所、板橋税務署、板橋区保健所
マンションを購入したり売却したりすると必要な固定資産税・都市計画税の支払い、確定申告の際にお世話になる都税事務所や税務署などは、大山駅東側に集まっています。
■ 公園
● 板橋大山公園
健康長寿医療センターの並びにあり、園内には木々が多く、青空とのコントラストが楽しめそうな公園です。
園内には、赤や青色をした虎らしき顔が付いた子ども向けの屋外プール「こどもの池」があり、毎年7月下旬から8月下旬にかけて利用できます。※令和3年は開催中止
(参考:こどもの池│板橋区ホームページ)
公園の北側には周囲をフェンスで囲われたボール遊びができるエリアもあります。近年ではボール遊びができる公園が減っていることもあり、こうした場所があるのは子ども達にとっても嬉しいですね。
● 大山金井町児童遊園
山手通りの近くにある公園。園内は滑り台と砂場、水飲み場とベンチがあるくらいで一見通りすぎてしまいそうな公園ですが…。
実は、よくよく見ると周囲にある花壇には1つ1つ四季折々の植物が植えられており、さらに「あんずの木」が空に向かって枝を伸ばしています。これらは普段、町会の方々が苗を植えたり、剪定をしたりしてくれているようです。
また、3月にはあんずのお花見を楽しむ「あんずまつり」も行っています。小規模ですが、地元ならではのイベントです。
(参考:金井町町会ホームページ)
6.最後に
テレビや雑誌などでよく取り上げられる大山駅周辺。ハッピーロードの賑わいは歩いているだけで自然と楽しんでしまいます。また、大山駅周辺は商店街だけでなく、大型病院、文化会館やグリーンホール、税務署や保健所、消費者センターといった施設も集まった地域であり、板橋区内でも重要な地点であることも注目される理由のように思います。
現在はクロスポイント周辺やピッコロ・スクエア周辺の工事が進んでいます。その予定地に高層ビルが建つとはまだイメージできませんが、ハッピーロードの様子も少し変化してきました。お店の看板だけが残る景色に少し寂しさも感じますが、大規模な再開発計画だけに今後も注目していきたいと思います。
* * *
大山の紹介はここまで!街の雰囲気は伝わりましたでしょうか?
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
これからお部屋探しをするという方、どこに住もうか決められないという方の参考になれば嬉しく思います。
次回はどの街が登場するのでしょうか??お楽しみに。
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※こちらに掲載しました情報は、2020年2月に掲載したものを2021年8月に一部リライトしたものです。
各施設の詳細につきましては公式ホームページ等をご確認ください。(写真は2020年2月、一部2021年7月撮影)