~失敗しないリノベーション済マンションのチェックポイント~
すでにリノベーションがおこなわれている中古マンションは、見た目も非常にキレイになっていることから魅力的に感じる方も多くいらっしゃいます。
買主さまとしては、新築よりもリーズナブルな価格で購入できるという大きなメリットがあります。
しかし、決してメリットばかりというわけではありません。リノベーション済みのマンションを購入する上で注意しておきたいポイントについてご紹介していこうと思います。
リノベーションの範囲をきちんと確認しておこう
「リノベーション」という言葉の定義というのは、意外と曖昧なものです。
パッと聞いた印象から、フルリフォームやフルリノベーションされている物件なのではないかと感じる方も多いと思いますが、「リフォーム」と「リノベーション」という言葉の違いには明確な基準があるわけではありません。
「リノベーションの方が耳ざわりがいいから」とリフォームではなく、リノベーションという言葉を選ぶパターンも無いとは言えませんので、もとの間取りはどのようなもので、どの範囲を、どういった形にリノベーションしたのか?という部分については、不動産業者にきちんと問い合わせた上で内見などされることをおすすめします。
リノベーション前の状態についても詳しく聞いておこう
リノベーション実施の背景についてもよく聞いておく必要があります。仕上がりがきれいな状態でも、例えば壁紙を張り替える前、下地にたくさんのカビが発生していたとすれば、注意が必要です。
そもそものカビ発生の引き金となっている湿気の発生源となるのは何か?ということがきちんと解明され、カビに対する対策がきちんと講じられていなければ、再び似たような場所にカビが発生することも考えられます。
また、壁にカビが出ている場合、壁紙の裏側では天井などまでカビが広範に及んでいる可能性も考えられますので、より詳細な工事状況まで確認をしておきましょう。
表に見えない部分についても確認できるチャンス
フルリノベーションの中古マンションの場合、工事の段階で普段は決して目に触れることのない給排水の設備の状況についても知ることが可能になるため、大きなチャンスでもあります。
築年数が経過している一部のマンションにおいては、まだ金属製の配管をしている場合も。塩化ビニールなどを比べると腐食に対しても弱いため、リノベーションのタイミングで、腐食に対して強いものにしたか?ということも確認しておくと、水回りに関してもより安心感をもつことができるでしょう。
自分で中古マンションを購入し、リノベーションする場合には細かく見ることができる部分が、すでにリノベーション済みのマンションの場合には見ることができないというのは少しマイナスに感じる部分もあるかとは思います。
しかし、問い合わせさえすれば、不動産会社もきちんと誠意をもって説明をしてくれるはずですので、疑問があればまずは「聞いてみる」ということを大切にしましょう。