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都心5区ビル空室率、4%台が目前に

 三幸エステート(株)は15日、2021年9月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は3.97%(前月比0.47ポイント上昇)と、14ヵ月連続で上昇。2015年2月以来の4%台が目前となった。オフィス戦略の見直しに伴う解約や、新築ビルへの移転による二次空室が上昇の要因。潜在空室率(貸付総面積に対する募集面積の割合)は7.60%(同0.20ポイント上昇)と再び上昇し、緩やかな上昇傾向が続いている。

 1坪当たりの募集賃料は2万8,649円(同90円下落)と小幅に下落。低下傾向が続いている。募集面積は62万9,723坪(同9,407坪増)と依然60万坪を超えており、23年の大量供給に対し、オーナー側から警戒感も出始めている。

 全国6大都市の空室率は、東京23区4.0%(同0.5ポイント上昇)、札幌市2.3%(同0.8ポイント低下)、仙台市4.0%(同0.4ポイント上昇)、名古屋市3.5%(同0.7ポイント上昇)、大阪市3.1%(同0.1ポイント上昇)、福岡市3.2%(同0.5ポイント上昇)となった。

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