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単身者、価格が上がっても欲しい設備は「宅配ロッカー」

 日鉄興和不動産(株)が運営するリビオライフデザイン総研・シングルライフのための暮らし・住まいの研究所「+ONE LIFE LAB(プラスワンライフラボ)」は21日、単身男女のマンション志向性とライフスタイルについての定点調査結果を発表した。

 2017年度から年1回実施しており今回が4回目。調査期間は8月4〜6日、1都3県に居住し20〜50平方メートル未満のマンション購入を検討する30〜49歳の単身男女を対象にインターネットで調査。回答サンプル数は、300名(男性150名、女性150名)。

 希望の間取りについては、「ウォークインクローゼットがある」、「独立洋室がある」の2プランが好評。「ウォークインクローゼット」は、特に女性のニーズが高く(32.7%)、「独立洋室がある」プランは、男女共に需要があった。

 キッチンについては、男女共に「セミオープン型」キッチンの人気が高く(全体49.7%)、次いで「壁付型」(同32.3%)となった。「セミオープン型」、「壁付型」共に「使い勝手が良さそう」が上位に挙がっており、「セミオープン型」では、「キッチンから部屋が見渡せるから」、「キッチンとリビングの動線が良さそうだから」など、リビングとの一体感も評価されている。「壁付型」では「キッチンが衛生的だから」、「調理時の油はねが気にならないから」など、機能面を重視する傾向が強く見られた。なお、キッチンで優先することについては、男女ともに「作業スペースの広さ」「収納スペースの多さ」など、スペースに関するものが上位に。

 設備・サービスについて、価格・管理費が上がっても欲しい共用部の設備は、「宅配ロッカー」、および今回選択肢を新設した「24時間ゴミステーション」が突出して票を集めた。共通するのは、「いつでも便利に使えること」で特に女性の希望が高い。ソフトサービスについては、上位3位が「害虫駆除」、「宅配ロッカーに入らない荷物の一時預かり」、「エアコンクリーニング」となった。

 ライフスタイル・価値観に関し、将来の心配事については、これまで同様に「健康・金銭・老後」が中心。マンションの購入理由でも老後を見据えた将来設計の対策がトップとなった。なお、前年の調査では「人を家に呼びたい」が「人を家に呼びたくない」と同レベルであったが、今回は、男女ともに「人を呼びたくない」が大きく上昇。社会全体でのライフスタイル変化による影響が伺える結果となっている。

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