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都心5区ビル空室率、4%前後が継続

 三幸エステート(株)は10日、2022年2月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は3.91%(前月比0.08ポイント低下)。3ヵ月ぶりに低下したものの、4%前後の水準が6ヵ月連続で続いている。集約移転や館内増床による空室消化が進んだ一方で、出社率低下を踏まえたオフィス再編で生じた解消床が現空となり、空室率は小幅な動きに留まっている。潜在空室率は7.68%(同0.08ポイント上昇)と、2ヵ月連続で上昇した。

 1坪当たりの募集賃料は2万8,240円(同88円下落)と6ヵ月連続の下落。23年には大量供給を控え、早期のテナント誘致を目的とした条件の見直しや、キャンペーン実施の動きが継続している。募集面積は64万9,514坪(同3,432坪減)。

 全国6大都市の空室率は、東京23区4.0%(同0.1ポイント上昇)、札幌市1.2%(同0.2ポイント低下)、仙台市4.2%(同0.1ポイント低下)、名古屋市4.4%(同0.1ポイント上昇)、大阪市3.8%(同0.3ポイント上昇)、福岡市2.5%(同0.1ポイント低下)となった。

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