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「日本初の分譲マンション」建替事業が強靭化大賞で受賞

 旭化成不動産レジデンス(株)は11日、「宮益坂ビルディング建替え事業」(東京都渋谷区)が(一社)レジリエンスジャパン推進協議会主催の「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2023」で「準グランプリ・金賞」を受賞したと発表した。(株)環境企画設計、(株)日建ハウジングシステム、戸田建設(株)と共に手掛けた事業。

 同賞は、全国で展開されている次世代に向けたレジリエンス社会構築への取り組みを発掘・評価するものとして、14年11月に創設された。強靱な国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくりに資する活動を行なう企業・団体の取り組みを表彰する。

 「宮益坂ビルディング」は、日本初の分譲マンションとして、1953年竣工。鉄筋コンクリート造11階建てで「渋谷都市の文化的生活者のための最新設備を持つ日本初のハイグレード分譲マンション」だった。90年代に入ると、老朽化が進み外壁の剥落等も発生したことから、建て替えが検討されてきた。旭化成不動産レジデンスが2011年に事業協力者に選定され、合意形成等を推進。マンション建替円滑化法に基づく組合施行方式による事業として「宮益坂ビルディング ザ・渋谷レジデンス」(総戸数128戸)に建て替え、20年7月3日に竣工した。

 建て替え後の物件は、敷地面積約1,317平方メートル。鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上15階地下2階建て、延床面積約1万4,549平方メートル。渋谷駅隣接の複合ビル「渋谷ヒカリエ」と接続する“ヒカリエデッキ”を新設し、同駅の東西を往来しやすくし、災害時の防災動線を確保。新たな人の流れやにぎわいの創出も図った。

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