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「中野サンプラザ」が50年の歴史に幕、再開発へ

 東京・中野の複合施設「中野サンプラザ」(東京都中野区)が2日、閉館した。同日夜、同施設を含む周辺再開発を手掛ける野村不動産(株)らが参加してのクロージングセレモニーが行なわれた。

 1973年開業した同施設は、都内有数のコンサート会場として親しまれてきた複合施設。施設閉館により、複合再開発「中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備事業」が本格始動する。

 同事業には、野村不動産ほか東急不動産(株)、ヒューリック(株)、住友商事(株)、東日本旅客鉄道(株)が参画。土地区画整理事業と第一種市街地再開発事業の一体施行で、施工面積は約2.3ha。最大7,000人収容のホール、オフィス、住宅、商業、ホテルで構成する。中野駅南北通路橋上駅舎整備や新区役所整備などの関連事業により、広場や歩行者空間を整備し回遊性を高める。また、事業者によるエリアマネジメント協議会により、地域活性化につながる活動を展開する。2029年オープンを目指す。

 セレモニーで挨拶した野村不動産代表取締役社長の松尾大作氏は「ホールのみならず、中野区の皆様が利用されてきたレストランやバンケットなどの機能を継承しつつ、新たな交流機能を加えた施設計画の検討をすすめ、中野区の目指す街づくり方針に資する開発となるよう関係者の皆様と連携し事業を進めていく」などと挨拶した。

 

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