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都心5区ビル空室率、3ヵ月ぶりに上昇

 三幸エステート(株)は12日、2023年6月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模賃貸オフィスビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は4.75%(前月比0.45ポイント上昇)と、3ヵ月ぶりに上昇した。新築ビルがまとまった面積の空室を抱えて竣工したことが要因。退去前を含む募集床の割合を示す潜在空室率も7.55%(同0.35ポイント上昇)となり、こちらも3ヵ月ぶりに上昇した。23年は20万坪を超えるオフィス床の大量供給が予定されているが、当月に新規供給のピークを迎えたことから、空室率を押し上げた。

 1坪当たりの募集賃料は2万8,069円(同35円下落)とわずかに下落したが、ほぼ横ばい。22年1月以降は、坪2万8,000円前後で小幅な値動きとなっているが、リーシング活動が長期化しているビルでは賃貸条件の見直しやキャンペーンが継続している。既存ビルと建築中ビルの募集面積は合わせて62万8,806坪(同6万3,583坪)と減少した。

 全国6大都市の空室率は、東京23区5.1%(同0.4ポイント上昇)、札幌市1.1%(同増減なし)、仙台市3.9%(同1.2ポイント上昇)、名古屋市4.5%(同増減なし)、大阪市3.9%(同0.1ポイント上昇)、福岡市4.8%(同0.4ポイント上昇)と上昇気味での推移となった。

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