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物価高でも「家を買う」派が約7割

 カーディフ生命保険(株)は6日、第5回目となる「生活価値観・住まいに関する意識調査」結果を発表した。全国の20〜59歳の男女2,000名の回答を集計、調査実施期間は9月15〜19日。

 現在感じている生活不安について聞いたところ、「物価高」(85.6%)がトップ。「老後資金」(82.8%)、「自然災害」(74.8%)、「病気・ケガなどで働けなくなる」(71.5%)と続いた。また、物価高・値上げの影響により72%が節約を実行していることが分かった。

 日頃のマネー行動については、「買い物でポイントをためることを意識している(ポイ活など)」(50.0%)がトップに。「NISA・つみたてNISAでの資産運用」(23.2%)は約4人に1人が実施しており、調査開始時の2019年(9%)と比べ、14.6ポイント増加している。一方、16.1%が「将来のために資産運用したいが着手できずにいる」と回答。その理由は、「投資の知識がないから」(54.2%)、「投資に使うためのお金がないから」(44.9%)、「損をしそうで怖いから」(41.1%)など。

 また、全世代において金融デジタルサービスの利用が浸透しており、利用率トップのサービスは「コード決済」(63.4%)に。「電子マネー」(47.6%)を超える結果となった。

 家を「買う」か「借りる」かの問いには、「買う派」(「どちらかというと買う」を含む)との回答が67.1%を占め、「借りる派」の33.0%を大幅に上回った。購入希望理由のトップは「自分の家を持ちたいから」(56%)。物価高や住宅価格の高騰が続く中でも、依然としてマイホームへの憧れが強いことがうかがえた。一方、住宅購入への不安理由のトップは「住宅ローン返済への不安」(47.4%)。特に20・30歳代は全体の半数以上が、住宅ローン返済に不安を感じている(20歳代:55.2%、30歳代:58.4%)という結果に。

 住宅ローンの借入先の選択理由は、「金利が低かったから」(35.5%)が最も多く、「メインバンクだから」(34.4%)、「住宅販売事業者に勧められたから」(30.4%)と続いた。住宅購入後の後悔については、「団信の特約を付ければよかった」(40.4%)がトップに。その理由は、「ローンの不安が軽減されるから」「事故や病気への不安が高まっているから」(いずれも33.3%)、「返済が困難になったときに安心感があるから」(32.8%)と続いた。

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