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「品川」駅西口地区の再開発が都市計画決定

 (株)西武不動産は6日、京浜急行電鉄(株)、高輪三丁目品川駅前地区市街地再開発組合、(独)都市再生機構、東急不動産(株)と共に事業主体となる「品川駅西口地区の再開発等促進区を定める地区計画」(東京都港区)の計画概要を発表した。

 東京圏国家戦略特別区域会議の下に設置された東京都都市再生分科会が開催され、同計画に関する都市計画手続きが開始されたことを受け公表したもの。今後、東京圏国家戦略特別区域の都市再生プロジェクトとして、内閣総理大臣による区域計画の認定に向け、東京都および港区の都市計画審議会への付議や国家戦略特別区域会議の手続き等が進められる。

 同計画では、A〜D地区(地区整備計画の面積約14.7ha)を整備。今回、B-1地区・D地区の計画概要が明らかとなった。B-1地区の区域面積は約3.9ha、D地区は約0.5ha。「品川」駅とまちの連携を強化する歩行者基盤・緑地空間の拡充、国際交流拠点の形成に向けた多様な都市機能の導入、防災力強化と環境都市づくりの推進により「国際交流拠点・品川」の実現を目指す。

 同社が主体で進めるB-1地区の開発計画では、品川駅と周辺市街地の回遊性を高める歩行者ネットワークを整備する。地区の中心となる高輪森の公園と連携し、にぎわい・憩いの空間を創出。敷地面積約2万7,500平方メートル、地下4階地上31階建ての事務所、商業、ホテル、住宅、MICEが融合した複合交流拠点を形成する。帰宅困難者対応の一時滞在施設の整備、屋外滞留空間を活用した避難場所となるオープンスペースの整備により、地域の防災対応力向上にも取り組む。
 なおD地区には、敷地面積約4,180平方メートル、延床面積約4万6,100平方メートル、地下2階地上34階建ての商業・住宅を整備する。

 着工・竣工は、B-1地区が2028年度・32年度、D地区が26年度・30年度の予定。

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