皆さま、こんにちは☀
田中です!
今月の街角エッセイは
□■■ 大島の由来 ■■□
(東大島駅)
江東区はそのほとんどが低湿地で
亀島、大島、永大島、越中島と 多くの小島が点在していました。
大島の地名は
この地が昔は大きな島だったことに由来します。
ただし島と言っても海上に浮かぶような島ではなく、
遠浅の海に僅かな土砂の高低差で
出来た島だったということです。
その後、江東区は徳川家康の入府に伴い
船運による物流流通の要衝として栄えていきます。
堅川 大横川 横十間川などの開削も進み、
新大橋、永代橋などの橋も架けられ、
大いに発展していきます。
物流には無くてはならない倉庫群が立ち、
米や雑穀、油などの問屋取引が盛んになります。
また江戸の近郊農地として
大根や葱、茄子などを供給していました。
時代が明治・大正になりますと
セメント会社・紡績会社など日本を代表する
大きな会社の工場が立ち並びはじめます。
関東大震災、戦争後の戦地からの復員・引き揚げなどで、
この地で暮らす人口もかなり増えてきます。
昭和30年以降、
大島4丁目公団 大島6丁目公団 北砂5丁目公団など
大型の集合住宅が工場跡地建てられます。
近年では、多くの公園が親水公園化され
区民に親しまれています。
(大島小松川公園)
また、
昔から川や運河で発展していった地域であることから
暮らしにとけこむ豊かな水辺空間が
存在しているエリアです。
たとえば、
「小名木川クローバー橋」
小名木川と横十間川の合流点に架け渡した
X字型のユニークな歩行者自転車専用橋で
ドラマや映画のロケ地にもよく使われています。
(恋が叶う開運橋としても話題です)
「荒川ロックゲート」
パナマ運河式水門(水のエレベーター)で
水位の異なる川を繋いでいます。
見学に訪れる人も多い人気のスポットです。
その土地の用途は時代によって変転しますが、
ここ大島は
水との共生がはかられているエリアです。
(旧中川を走る水陸両用バス スカイダック。楽しそうです!)