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東京都心5区オフィス空室率、6%台半ばに上昇

 三鬼商事(株)は6日、2023年6月の全国主要都市のオフィスビル最新市況調査結果を発表した。

 東京ビジネス地区(都心5区:千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の平均空室率は6.48%(前月比0.32ポイント上昇)と上昇した。オフィスの拡張移転などがあった一方、統合による解約などの動きも見られた。地区全体の空室面積は1ヵ月で約2万9,000坪増加した。1坪当たりの平均賃料は1万9,838円(同39円下落)と続落し、4ヵ月連続で2万円を割り込んだ。

 区別の空室率は千代田区3.97%(同0.08ポイント低下)、中央区6.82%(同0.15ポイント上昇)、港区9.54%(同0.95ポイント上昇)、新宿区5.37%(同0.04ポイント低下)、渋谷区4.55%(同横ばい)となった。

 新築ビルの空室率は34.42%(同6.81ポイント上昇)。大規模ビルが募集面積を残して竣工したことが影響した。既存ビルは5.78%(同0.01ポイント低下)と横ばいで推移した。

 大阪ビジネス地区の平均空室率は4.85%(同0.07ポイント低下)と3ヵ月連続の改善となった。縮小や集約移転の影響はあったものの、館内増床や拡張移転による成約もあり、1ヵ月で空室面積は約1,600坪減少した。1坪当たりの平均賃料は1万1,874円で、前月から変動なしだった。

 新築ビルの空室率は23.27%(同0.39ポイント低下)、既存ビルは4.71%(同0.07ポイント低下)と、いずれも改善した。

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