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首都圏既存M、管理費+修繕積立金合計は2.7万円

 (公財)東日本不動産流通機構は26日、2024年度の「首都圏中古(既存)マンションの管理費・修繕積立金」に関する調査結果を公表した。25年1月より建築年、総戸数、管理費、修繕積立金がすべて登録された物件のみを抽出してデータ集計している。

 同年度に東日本レインズを通じて成約した首都圏中古マンションの1戸当たりの月額管理費は1万3,847円(前年度比1.5%増)、1平方メートル当たりの月額管理費は216円(同2.3%増)だった。月額修繕積立金は戸当たり1万3,177円(同4.7%増)、1平方メートル当たりでは205円(同5.5%増)となった。
 月額管理費と月額修繕費の合計は、戸当たり2万7,024円(同3.1%増)、1平方メートル当たり421円(同3.8%増)。1平方メートル当たりの月額管理費は、築21〜30年、総戸数100〜149戸の中規模物件が低めの傾向だった。1平方メートル当たりの修繕積立金は、築10年を超えると200円台前半に上昇。規模が大きくなると低下傾向となった。

 都県別の管理費は、東京都は戸当たり1万4,653円・1平方メートル当たり243円、神奈川県は同1万3,169円・同195円、千葉県は同1万2,519円・同171円、埼玉県は同1万2,269円・同180円。
 修繕積立金は、東京都が同1万2,970円・同215円、神奈川県が同1万3,638円・同202円、千葉県が同1万3,634円・同187円、埼玉県が同1万2,873円・同189円となった。

 首都圏の年間管理費の対成約単価比率は0.32%、年間修繕積立金の対成約単価比率は0.30%で、合計では0.62%となった。1970年代と、バブル期の80年代後半から90年代前半に建築された物件は、管理費と修繕積立金(年間)の対成約単価比率が高い。

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