マンション売却を進めるなかで、内覧の申込が少ないと「このまま売れるのだろうか」と不安になることもあるでしょう。売却を成功させるためには、内覧件数の目安を把握し、状況に応じた対策を講じることが大切です。
本記事では、成約に至るまでの平均的な内覧件数や期間の目安に加え、内覧が少ない原因と具体的な改善策を解説します。さらに、内覧時の印象を良くして成約につなげるポイントも紹介します。現状を正しく把握し、早期売却に向けた効果的な戦略を立てるために、ぜひ参考にしてください。
目次
マンション売却までの平均内覧件数は?

マンション売却を成功させるためには、内覧数の目安を知り、現在の状況が順調かどうかを判断することが大切です。ここでは、成約までの件数や期間との関係について、以下の3つの観点から解説します。
- 成約に至るまでの平均内覧件数
- 1か月あたりの内覧件数の目安
- 売却期間と内覧件数の関係性
成約に至るまでの平均内覧件数
一般的に、中古マンションが成約に至るまでの内覧件数は平均10件程度といわれていますが、実際には6件から10件前後と幅があります。多くのケースでは、この程度の内覧数を経たのちに購入へ進む傾向があります。
ただし、これらの数字はあくまで参考値であり、市況や競合物件の有無等によって異なります。人気エリアや希少性の高い物件では、1件から2件程度の内覧で申込が入ることも珍しくありません。
一方で、立地や間取りなどの条件が限定的な物件では、十数件から数十件以上の内覧を経てようやく成約に至るケースもあります。買主側も、購入までに5件から10件程度の物件を見学して比較検討している場合が多いです。
1か月あたりの内覧件数の目安
1か月あたりの内覧件数は、2件から3件程度がひとつの目安となります。
月に4件以上の内覧が入る場合は、市場からの注目度が高く、順調なペースといえるでしょう。反対に、月0~1件の状態が続く場合は、売出価格や広告などに課題がある可能性があります。
ただし、不動産取引には夏場や年末年始などの閑散期もあり、その時期は一時的に内覧数が減るケースも見られます。時期的な要因も考慮して判断しましょう。
また、市況によっても購入検討者の動向は変わってきます。物件を売り出している期間中の市況を把握することで購入検討者の動向を掴みやすくなるでしょう。
売却期間と内覧件数の関係性
中古マンション売却にかかる期間は、売却開始から成約までが3〜6か月程度、引渡しが完了するまでを含むと全体で約4〜10か月が目安です。
一般的に、売出直後の数か月は市場からの注目を集めやすく、内覧件数が多くなる傾向があります。しかし、売出から3か月程度が経過すると、ポータルサイト上での露出や購入希望者の関心が徐々に薄れ、内覧申込が減少しやすくなります。
3か月経過しても売れない場合や、内覧が少ないなど成約が見込めない場合は、不動産会社と相談しながら、価格だけでなく広告の見せ方や内覧対応の改善も含めて総合的に見直す必要があります。
マンション売却にかかる期間は約4~10か月!長引く原因と早く売るコツ
マンション売却の内覧件数が少ない原因と対策

内覧件数が伸びない場合は、価格設定や広告戦略などに何らかの原因が潜んでいる可能性があります。内覧を増やすために、以下の原因と対策を押さえておきましょう。
| 原因 | 対策 |
| 売出価格が市場相場よりも高い |
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物件情報や写真の魅力が不足している |
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| 広告媒体への露出が少ない |
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| 内覧できる日程や時間が限られている |
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内覧件数を増やすには、まずは原因を特定し、適切な手を打つことが重要です。それぞれの原因と具体的な対策について詳しく見ていきましょう。
売出価格が市場相場よりも高い
買主はポータルサイトなどで価格条件を設定して検索するため、相場より高い価格設定だと検討候補から外れやすくなります。
また、同じマンション内や近隣の類似物件と比較して価格が高いと、比較検討された結果、選ばれにくくなるでしょう。売主の「高く売りたい」という希望価格と、市場の実勢価格に乖離があるケースも多く見られます。
対策:近隣の相場にあわせて価格を見直す
不動産会社に相談し、直近の成約事例や現在売出中のライバル物件の価格を再確認します。競合物件よりも割高感がある場合は、価格改定を検討しましょう。
検索サイトの価格帯を意識し、検索条件にヒットしやすい価格設定にするのも有効です。たとえば、2,980万円、3,480万円など検索時の価格帯の区切りを下回るようにすると、検索結果に表示されやすくなります。
物件情報や写真の魅力が不足している
現在はインターネットでの物件探しが主流のため、写真の印象が内覧申込の数を大きく左右します。掲載写真が暗い、枚数が少ない、あるいは生活感が多い状態だと、魅力が伝わらず問い合わせされにくいです。
また、間取り図や設備情報などの詳細データが不足していると、検討の対象にならない可能性もあります。
対策:広告写真の質や枚数をアップする
写真は晴れた日の日中に撮影し、明るく清潔感のある画像を掲載します。リビングだけでなく、眺望、水まわり、共用部などの写真も網羅し、枚数を最大化しましょう。広角レンズを使用して部屋を広く見せる工夫も有効です。
一部の不動産会社では、売却サポートとしてプロカメラマン撮影のサービスを提供している場合があります。オークラヤ住宅でも対応しておりますのでご相談ください。
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対策:物件紹介コメントを見直す
スペック情報だけでなく、陽当たりが良く冬も暖かい、近隣にスーパーがあって便利など、実際に住んでいる売主ならではの情報を追記します。
購入後の生活が具体的にイメージできるようなアピールポイントを盛り込むと、購入希望者の関心を惹きつけやすくなります。
広告媒体への露出が少ない
特定のポータルサイトにしか掲載されていないなど物件情報の露出量が少ないと、買主の目に留まる機会も自然と減ってしまいます。
ほかには、不動産会社の販売活動が消極的な可能性が考えられます。たとえば、特定の媒体にしか出稿していないケースなどです。一般媒介契約、専任媒介契約など、契約形態によっても露出戦略は異なる場合があります。
対策:媒体の露出を増やせないか不動産会社に相談する
まずは、不動産会社の担当者に相談し、掲載する広告媒体を増やすことが可能かどうか確認しましょう。
また、現在の媒介契約が専任媒介であれば一般媒介に切り替えて複数社に依頼し、露出を増やす方法もあります。ただし、複数社に依頼して露出を増やしたとしても広告媒体が増えるとは限りません。各社がどの媒体に広告掲載しているのかを確認しましょう。
反対に、一般媒介で各社の活動が鈍い場合は、信頼できる1社に専任媒介で依頼し、手厚いサポートを受けるのも選択肢のひとつです。専任媒介へ切り替えることで、後述するホームステージングや掃除などの付帯サービスが利用できる不動産会社もあります。
問合せ件数など、定期的な活動報告をおこなってくれる不動産会社を選ぶとよいでしょう。
不動産売却は担当者で決まる!見極めるポイントや担当者を変える方法
内覧できる日程や時間が限られている
買主の多くは土日祝日に内覧を希望する傾向があります。売主の都合で平日のみ、あるいは土日のどちらかのみなど対応可能日が限られていると、機会損失につながる可能性があります。
対策:できる限り土日祝日や平日夜なども内覧可能にする
売却期間中は土日祝日は可能な限り空けておきましょう。仕事帰りの内覧希望に対応するため、平日夜の対応も柔軟におこなえるとよいでしょう。
空室の物件であれば、不動産会社に鍵を預けて、問合せに応じて柔軟に内覧を設定できるようにする方法もあります。
マンション売却の内覧件数が少ない場合でも成約につなげるポイント

内覧件数が多くなくても、内覧時の印象を良くすることで成約率を高めることは可能です。限られたチャンスを確実にものにするために、次の5つのポイントを実践しましょう。
- 第一印象が決まる「玄関」と「水まわり」を掃除する
- 部屋を明るく広く見せる
- ニオイや室温を快適な状態に保つ
- 生活感をなるべく排除する
- 内覧時の対応は適度な距離感を意識する
第一印象が決まる「玄関」と「水まわり」を掃除する
玄関は家の顔であり、第一印象を決定づける場所です。できる限り清潔感を出せるように掃除しましょう。
さらに、キッチン、浴室、洗面所、トイレなどの水まわりなども清潔感が求められる傾向にあります。
自力で落とせない汚れがあり、気になる場合は不動産会社に相談してみましょう。不動産会社のハウスクリーニングサービスを利用できる場合もあります。
オークラヤ住宅では、水まわりのプロのおそうじサービスを提供しています。ぜひご相談ください。
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部屋を明るく広く見せる
部屋の明るさは物件の印象を大きく左右します。内覧時は昼間であっても全ての部屋の照明を点灯しておくとよいでしょう。
また、カーテンは全開にし、自然光を最大限に取り入れます。明るい空間を演出することで、部屋全体が広く感じられる効果も期待できます。
ニオイや室温を快適な状態に保つ
住んでいる人が意外と気づきにくい生活臭は、内覧者にとってマイナス要因になり得ます。たとえば、ペットやタバコ、料理、湿気のニオイなどです。十分に換気をしておくようにしましょう。
浴室やトイレの換気扇も回しておきましょう。夏は涼しく、冬は暖かく室温を調整し、内覧者が快適に過ごせる環境を整えることも大切です。
生活感をなるべく排除する
なるべく床に物を置かない、テーブルの上を片づけるなど、整理整頓をして部屋を広く見せます。可能であれば不用品は事前に処分し、生活感をなるべく排除できるようにしましょう。
家具や小物をモデルルームのように配置して演出するホームステージングを取り入れると、購入後の生活イメージが湧きやすくなり、印象アップや成約につながる可能性が高まるとされています。
オークラヤ住宅では、居住中ホームステージングや、空室写真にCGで家具を合成するバーチャルホームステージングなどのサービスが利用可能です。
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バーチャルホームステージング
内覧時の対応は適度な距離感を意識する
売主は笑顔で挨拶し、質問されたことには丁寧に答える姿勢が大切です。
基本的には不動産会社の担当者に案内を任せ、売主はリビングで待機するなど、購入検討者が気兼ねなく見学できる距離感を保ちましょう。
まとめ

マンション売却の内覧件数は、成約までに平均10件程度が目安ですが、物件の条件や時期によって異なります。内覧が少ない場合は、価格の見直しや広告写真の改善といった対策を講じることが重要です。
また、内覧時の印象を良くするために、玄関や水まわりの掃除、室内の明るさ確保などを徹底し、購入検討者に魅力を伝えましょう。市場動向を見極め、最適な売却戦略を立てるには、実績豊富な不動産会社への相談が不可欠です。
弊社オークラヤ住宅では、マンション売却のご相談を以下より承っております。
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