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マンション売却コラム

マンション売却を成功させる内覧のポイントは?流れや事前の準備も解説

マンション売却を成功させる内覧のポイントは?流れや事前の準備も解説

マンションを売却する際、多くの人が気にかけるのが内覧の対策です。実際に室内を見てもらう内覧は、購入希望者に物件の魅力を伝える機会であると同時に、購入の意思決定をしてもらう重要な場面です。しかし、どのような準備をすればよいか悩む方もいるでしょう。

本記事では、内覧の流れや所要時間、掃除・片付けや準備のポイント、内覧当日の注意点など、具体的な対策やコツを解説します。ぜひ参考にしてください。

マンション売却の内覧の流れや所要時間

マンション売却における内覧は、購入希望者から見た物件の印象を左右する重要なものです。

内覧がスムーズに進むように、一連の流れと所要時間、成約までの内覧件数を把握しておきましょう。

内覧の流れ

内覧の際は、不動産会社の担当者が購入希望者を物件まで案内します。売主は玄関で出迎え、室内へ案内します。

リビングや水回り、各居室などを一通り見学してもらいましょう。その際、購入希望者からの質問に答えたり、物件の魅力をアピールしたりすることも大切です。

内覧の所要時間

内覧の所要時間は、物件の広さや購入希望者の関心度によって異なりますが、一般的には15分から30分程度です。時間に余裕を持ってスケジュールを組むことがポイントです。

成約までの内覧件数

成約までの内覧件数は、物件の条件や市況によって異なりますが、一般的には5~10件程度といわれています。ただし、あくまで目安であり、1件の内覧で成約に至るケースもあれば、20件以上の内覧を経ても成約にならないケースもあります。

内覧件数を気にしすぎず、1件1件の内覧を大切にし、購入希望者に好印象を与えられるように努めましょう。

マンション売却の内覧前に掃除・片付けておくべき場所

購入希望者に好印象を与えるために、内覧前にできるだけ掃除や片付けをすることが重要です。ここでは、重点的に掃除しておきたい場所と、それぞれのポイントについて解説します。

キッチン・水まわり

キッチンや水まわりは、内覧で最もチェックされる場所のひとつです。シンクの水垢や排水口のぬめり、換気扇の油汚れなどはできるだけ落としておきましょう。

浴室のカビや水垢、トイレの黄ばみなども、専用の洗剤を使って掃除できると良いでしょう。清潔な水まわりは生活感を軽減し、購入希望者に好印象を与えます。

リビング

リビングは、内覧のなかでも長く滞在する場所であり、物件の印象を大きく左右します。床や壁、窓ガラスなどをきれいに掃除し、整理整頓を心がけましょう。

家具の配置にも気を配り、空間が広く見えるような工夫も大切です。不要なものはできるだけ片付け、生活感をなくしましょう。

玄関

玄関は、購入希望者が最初に目にする場所であり、物件の第一印象を決定づけます。靴や傘などは整理整頓しておきましょう。

玄関に芳香剤や消臭剤を置いたり、季節の花を飾ったりすることも好印象を与えるポイントです。

バルコニー

バルコニーは、内覧では見落とされがちですが、重要なチェックポイントです。床の汚れや手すりの埃などを掃除し、不要なものは全て片付けましょう。

バルコニーがきれいだと、眺望や日当たりが良く感じられ、好印象を与えられます。

掃除や片づけは必ずおこなう必要はないですが、できるだけきれいにすることを心がけるようにしましょう。

マンション売却の内覧前におこなう準備

内覧前の準備でできることは、掃除や片付けだけではありません。部屋の臭い対策や損傷個所の修理など、多岐にわたります。ここでは、内覧前にしておこなえる準備について詳しく解説します。

部屋の臭い対策をする

部屋の臭いは内覧者の印象を左右するため、対策が必要です。特に、ペットやタバコの臭いは、人によっては不快に感じることがあります。内覧前には換気をおこなうとよいでしょう。

損傷個所を確認する

壁のひび割れや床の傷、設備の不具合などの損傷個所は事前に不動産会社の担当者に共有しておきましょう。売却前に修理するべきかどうか等、どのように対応するかを決めましょう。

また、売却前に修理が難しいものは内覧時に購入希望者と損害箇所を確認できることが望ましいです。

ホームステージングの利用を検討する

ホームステージングとは、モデルルームのように家具や小物を配置して、物件の魅力を最大限に引き出す手法です。空室の場合や、家具が少ない場合には特に効果的です。

ホームステージングをおこなうことで、内覧者に具体的な生活をイメージさせることができ、購入意欲を高められます。

不動産会社のサービスとしてホームステージングが利用できる場合があるので興味があれば相談してみましょう。

当社でもホームステージングサービスがありますので詳しくは以下をご覧ください。

質問の回答を用意しておく

内覧時には、購入希望者から質問が寄せられる場合があります。周辺環境や交通アクセス、マンションの管理状況、修繕履歴など、よくある質問については事前に回答を準備しておくとスムーズに内覧が進みます。

物件の長所だけでなく、短所についても正直に伝えることが大切です。誠実な対応は、購入希望者からの信頼を得ることにつながります。

マンション売却の内覧当日のポイント

内覧当日は、事前の準備を活かしつつ、細部にまで気を配ることが大切です。

ここでは、当日に注意すべきポイントを具体的に解説します。

室内の明るさを調整する

室内の明るさは物件の印象を大きく左右するため、内覧前に確認し、調整しておくこととよいでしょう。

当日は照明を全て点灯させ、カーテンやブラインドを開けて自然光を最大限に取り入れることで明るい室内にしておきましょう。

根拠のないことを言わない

内覧時に、購入希望者からの質問に対して、曖昧な回答や根拠のないことを言うのは避けましょう。

不確かな情報を提供してしまうと不信感を招き、成約の機会を逃してしまう可能性があります。

不具合を隠さずに伝える

物件に不具合がある場合は、事前に不動産会社の担当者に伝えましょう。不具合を隠して契約してしまうと、後々トラブルに発展する可能性があります。告知義務違反として損害賠償を請求されるリスクもあります。

不具合の内容や修繕の状況などを具体的に説明し、購入希望者の不安を解消するように努めましょう。

マンション売却で内覧件数が少ない場合の対策

内覧件数が少ない場合は、何らかの対策を講じる必要があります。ここでは、内覧件数を増やすための具体的な対策について解説します。

内覧の対応期間を延ばす

内覧の対応期間が短いと、購入希望者と都合が合わず、内覧の機会を逃してしまうことがあります。週末や祝日だけでなく、平日にも内覧を受け付けるようにするなど、できるだけ柔軟な対応を心がけましょう。

内覧時間を長めに設定したり、複数の時間帯を用意したりすることも、内覧件数を増やすための有効な手段です。

売出価格を見直す

売出価格が相場よりも高いと、内覧の申込が入りにくい場合があります。周辺の類似物件の売出価格や成約価格を参考に、価格を見直してみましょう。

不動産会社の担当者と相談し、市場の動向を踏まえたうえで、適切な価格設定をすることが大切です。価格を下げることは、必ずしも悪いことではありません。

売却時期を変更する

不動産の売却には、繁忙期と閑散期があります。一般的に、人の移動が多くなる春(2~4月)は売却しやすい時期といわれています。 閑散期に売却活動をおこなっているのであれば、焦らず様子を見ることもひとつの選択肢です。

まとめ

マンション売却における内覧は、物件の魅力を直接アピールできる貴重な機会です。

掃除や片付けなど、事前に準備をすることで購入希望者に好印象を与え、成約の可能性を高められます。内覧件数が伸び悩む場合も、売出価格や対応期間、売却時期を見直すことで状況を改善できる場合があります。

なお、弊社オークラヤ住宅でも、マンション売却のご相談を以下より承っております。

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お問合せを心よりお待ちいたしております。

著者情報

ライター・編集者

悠木まちゃ

【経歴】

ハウスメーカー勤務時に、新築戸建て住宅や事務所建築などの営業・設計を経験してきました。

その後、2019年よりフリーライター・編集者として活動を開始。実務経験を活かし、不動産・金融系を中心に執筆から編集までおこなっています。

取材やブックライティングもおこなうほか、ライター向けオンラインコミュニティの講師も担当しています。

保有資格:宅建士・FP3級