こんにちは。コラム担当の米川です。
今回は2021年1月~3月(2021年第1四半期)のマーケットインフォメーションをお届けします。
2021年4月25日には政府による3度目の緊急事態宣言が発出ました。
2021年第1四半期の中古マンション売買マーケット概要ですが、1度目の緊急事態宣言の発出以降、どの地域も共通して在庫数の大幅な減少がみられていましたが、この3ヶ月間で「より一層の在庫数の大幅な減少」が起きています。
この原因は、2021年第1四半期の成約件数が前年以上の件数で推移していた一方、新規の売出件数は前年同時期比で約7割から8割程度しかなかったことによります。
価格に関しては、1度目の緊急事態宣言の発出がされた2020年第2四半期は一時的に中古マンションの平均成約㎡単価の下落を招いたものの、解除後は全ての地域で上昇傾向を見せています。
データによると2021年第1四半期において、近年の最高値を更新しなかったのはさいたま市のみで、ほかの地域は平均成約㎡単価の最高値を更新しています。
【目次】
【1】首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の市況について
【1】首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の市況について

新型コロナウイルス対策に伴う緊急事態宣言(1回目)の影響等により、2020年4-6月時点での首都圏エリア平均成約㎡単価は前四半期比4.4%ダウンの52.44万円でした。しかし、2021年1-3月時点では58.14万円と再度上昇傾向にあります。一方、首都圏の在庫件数は2015年から増加傾向でしたが、緊急事態宣言(1回目)後減少に転じ、その後3四半期連続で下落しています。
【2】都心3区エリアの市況について

2020年4-6月時点での都心3区エリア平均成約㎡単価は112.02万円でしたが、2021年1-3月時点では128.55万円と再度上昇傾向となっています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加後一定の振れ幅の中で概ね横ばいに推移し、現在は減少傾向となっています。
【3】城東エリアの市況について

2020年4-6月時点での東京都城東エリア平均成約㎡単価は61.19万円でしたが、2021年1-3月時点では68.59万円と再度上昇傾向となっています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加傾向にありましたが、現在は減少に転じています。
【4】城南エリアの市況について

2020年4-6月時点での東京都城南エリア平均成約㎡単価は80.69万円でしたが、2021年1-3月時点では87.60万円と再度上昇傾向となっています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加後一定の振れ幅の中で概ね横ばいに推移し、現在は減少
を続けています。
【5】城西エリアの市況について

2020年4-6月時点での東京都城西エリア平均成約㎡単価は88.98万円でしたが、2021年1-3月時点では99.20万円と再度上昇傾向となっています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加傾向にありましたが、現在は減少傾向となっています。
【6】城北エリアの市況について

2020年4-6月時点での東京都城北エリア平均成約㎡単価は67.80万円でしたが、2021年1-3月時点では73.89万円と再度上昇傾向となっています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加傾向にありましたが、現在は減少傾向となっています。
【7】東京都多摩エリアの市況について

2020年4-6月時点での東京都多摩エリア平均成約㎡単価は41.50万円でしたが、2021年1-3月時点では43.16万円となりました。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加した後、2019年に入り減少傾向が続いており、足元ではその傾向がより顕著となっています。
【8】さいたま市エリアの市況について

2020年4-6月時点でのさいたま市エリア平均成約㎡単価は43.44万円でしたが、2021年1-3月時点では43.66万円と上昇傾向となっています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。一方、在庫件数は2015年頃から増加傾向にありましたが、現在は減少傾向となっています。
【9】埼玉県中央エリアの市況について

2020年4-6月時点での埼玉県中央エリア平均成約㎡単価は39.02万円でしたが、2021年1-3月時点では42.61万円と再度上昇傾向となっています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加傾向にありましたが、現在は減少傾向となっています。
【10】千葉県総武エリアの市況について

2020年4-6月時点での千葉県総武エリア平均成約㎡単価は34.64万円でしたが、2021年1-3月時点では38.21万円と再度上昇傾向となっています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2017年頃から増加傾向にありましたが、現在は減少傾向となっています。
【11】横浜市エリアの市況について

2020年4-6月時点での横浜市エリア平均成約㎡単価は44.93万円でしたが、2021年1-3月時点では49.20万円となりました。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2017年頃から増加傾向にありましたが、現在は減少傾向となっています。
【12】川崎市エリアの市況について

2020年4-6月時点での川崎市エリア平均成約㎡単価は52.29万円でしたが、2021年1-3月時点では57.07万円と再度上昇傾向となっています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加後、現在は減少傾向となっています。