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市況・相場

マーケットインフォメーション2024年第2四半期(2024年4月から6月まで)

マーケットインフォメーション2024年第2四半期(2024年4月から6月まで)

こんにちは。コラム担当の米川です。

今回は2024年第2四半期(2024年4月から6月まで)のマーケットインフォメーションをお届けします。

4月から6月の首都圏中古マンション市場ですが、成約件数は前年同月比で3ヶ月ともに増加しました。

また、首都圏中古マンションの成約㎡単価の前年同月比は続伸し続けており2020年5月以降50ヶ月間連続して上昇しています。

2024年6月までの首都圏中古マンション市場の状況は前年同月との比較で成約件数は2023年6月以降11ヶ月連続でプラス推移しています。(売れている)

新規登録件数は2024年3月時点でマイナス推移になりました。(供給が減っている)

結果、在庫件数は前年同月との比較で2024年5月からマイナス推移となりました。

今回は在庫件数と新規登録件数に着目してレポート対象地域のデータを纏めてみました。2024年6月単月のレポートになります。

レポート対象地域ごとに6月中の在庫減少件数、新規登録件数を一覧にしました。在庫減少が新規登録を上回り6月末時点で在庫減少した地域は11地域中9地域になりました。

前年同月比で

在庫件数減少し在庫㎡単価上昇した地域は5地域です。単価上昇が大きい都心3区と城西地区は在庫減少率も3%を超えています。

在庫件数減少し在庫㎡単価下落した地域は4地域です。単価下落はさいたま市が-6.4%、川崎市が-4.0%、千葉県総武地区が-3.4%でした。

在庫件数減少がみられなかった2地域はともに在庫㎡単価が下落していました。

在庫㎡単価は明らかな上昇基調を見せる都心3区と城西地域のグループとそれ以外のグループに大別されています。

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首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

新型コロナウイルス対策に伴う緊急事態宣言(1回目)等の影響により、2020年4-6月時点での首都
圏エリア平均成約㎡単価は52.44万円と下落した以降、三度の緊急事態宣言が発出される中でも価
格は上昇、足元2024年4-6月時点では77.49万円となり、引き続き上昇し続けています。在庫件数
は緊急事態宣言(1回目)後から減少し、その後増加に転じていますが、足元2024年4-6月では2023
年以降の件数と比較しますと、微減しています。

都心3区の市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での都心3区平均成約㎡単価は112.02万円、2024年4-6月時点では182.86万円、
比較すると63.2%アップと急激に上昇し続けています。在庫件数は2020年頃から一時減少、その後
増加の兆候にありましたが、足元では再度減少し2021年頃の水準まで減少しています。

城東エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での城東エリア平均成約㎡単価は61.19万円、2024年4-6月時点では86.46万円、
比較すると41.2%アップと急激に上昇し続けています。一方、在庫件数は昨年同期(2023年4-6
月)において最も高い在庫水準となりましたが、以降、減少しています。

城南エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での城南エリア平均成約㎡単価は80.69万円、2024年4-6月時点では109.85万円、
比較すると36.1%アップと上昇しています。一方、在庫件数は昨年同期(2023年4-6月)において
高い在庫水準となりましたが、以降、減少しています。

城西エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6⽉時点での城⻄エリア平均成約㎡単価は88.98万円、2024年4-6⽉時点では133.27万円、
比較すると49.7%アップと急激に上昇しています。一方、在庫件数は昨年同期(2023年4-6⽉)に
おいて高い在庫水準となりましたが、以降、大幅な減少を続けています。

城北エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での城北エリア平均成約㎡単価は67.80万円、2024年4-6月時点では91.86万円、
比較すると35.4%アップと急激に上昇しています。一方、在庫件数は昨年同期(2023年4-6月)に
おいて最も高い在庫水準となりましたが、以降、減少を続けています。

東京多摩エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での東京多摩エリア平均成約㎡単価は41.50万円、2024年4-6月時点では54.03万
円、比較すると30.1%アップと急激に上昇していますが、2024年1-3月と比較すると減少していま
す。一方、在庫件数は2020年頃から一時減少しましたが、その後は増加傾向となっています。

さいたま市の市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点でのさいたま市平均成約㎡単価は43.44万円、2024年4-6月時点では60.98万円、
比較すると40.3%アップと急激に上昇しております。一方、在庫件数は2020年頃から減少しました
が、その後は増加傾向となり高い在庫件数水準を維持しています。

埼玉中央エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成
資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での平均成約㎡単価は39.02万円、2024年4-6月時点では52.13万円、増減を繰り
返しながらも、比較すると33.5%アップと上昇しております。一方、在庫件数は2020年頃から減少
しましたが、その後は増加傾向となっており、近年で高い在庫件数水準を維持しています。

千葉総武エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での千葉総武エリア平均成約㎡単価は34.64万円、2024年4-6月時点では46.71万
円、増減を繰り返しながらも、比較すると34.8%アップと上昇しました。一方、在庫件数は2020年
頃から減少しましたがその後は増加傾向となっており、近年で最も高い在庫水準となっています。

横浜市の市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での横浜市平均成約㎡単価は44.93万円、2024年4-6月時点では59.19万円、比較
すると31.7%アップと急激に上昇しています。一方、在庫件数は2020年頃から減少しましたが、
その後は増加傾向となり、高い在庫件数水準を維持しています。

川崎市の市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での川崎市平均成約㎡単価は52.29万円、2024年4-6月時点では74.42万円、比較
すると42.3%アップと大幅に上昇しています。一方、在庫件数は2020年頃から減少しましたが、
その後は増加傾向となっています。