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市況・相場

マーケットインフォメーション2024年第1四半期(2024年1月から3月まで)

マーケットインフォメーション2024年第1四半期(2024年1月から3月まで)

こんにちは。コラム担当の米川です。

今回は2024年第1四半期(2024年1月から3月まで)のマーケットインフォメーションをお届けします。

1月から3月の首都圏中古マンション市場ですが、成約件数は前年同月比で3ヶ月ともに増加しました。レポートの対象地域では川崎市エリア以外ではすべて増加しました。川崎市は1月-30.9%、2月0.0%、3月-10.5%と成約件数の減少がみられました。

また、首都圏中古マンションの成約㎡単価の前年同月比は続伸し続けており2020年5月以降47ヶ月間連続して上昇しています。



2023年10月~12月に成約㎡単価の上昇率縮小傾向がみられたは都心3区ですが、前年同月比で2024年1月~3月は急激に上昇幅が大きくなりました。(前年同月比10月2%、11月1.8%、12月-1.1%、1月13.8%、2月16.0%、3月17.5%)日経平均株価が年初1月4日の初値33,393円から3月22日の年初来最高値の41,087円に上昇していた時期です。都心部のマンション相場は株価の影響を大きく受けるのは過去の実績からも明らかです。今後の周辺地域への波及がどの程度になるか注意が必要です。

株価上昇に伴い価格の上昇基調が人気地域を中心に顕著になりました。今後どこまで消費者が価格上昇についてこれるのか、注意が必要です。

首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

新型コロナウイルス対策に伴う緊急事態宣言(1回目)等の影響により、2020年4-6月時点での首都圏エリア平均成約㎡単価は52.44万円と下落した以降、三度の緊急事態宣言が発出される中でも価格は上昇し続けました。足元2024年1-3月時点では75.79万円となりました。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)後から減少しましたが、現在は増加に転じています。

都心3区の市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での都心3区平均成約㎡単価は112.02万円、2024年1-3月時点では171.01万円、比較すると52.6%アップと急激に上昇しています。在庫件数は2020年頃から一時減少傾向の後、増加の兆候を見せていましたが、足元では減少しています。

城東エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での城東エリア平均成約㎡単価は61.19万円、2024年1-3月時点では86.28万円、比較すると41.0%アップと急激に上昇しています。一方、在庫件数は2020年頃から減少した後、増加し近年で最も高い在庫水準となりましたが、直近では減少傾向となっています。

城南エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での城南エリア平均成約㎡単価は80.69万円、2024年1-3月時点では105.91万円、比較すると31.2%アップと上昇しています。在庫件数は2020年頃から一時減少した後増加し、近年でも高い在庫水準となりましたが、直近では減少傾向となっています。

城西エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6⽉時点での城⻄エリア平均成約㎡単価は88.98万円、2024年1-3⽉時点では129.29万円、比較すると45.3%アップと急激に上昇しています。在庫件数は2020年頃から一時減少傾向の後、増加の兆候を見せていましたが、足元では減少しています。

城北エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での城北エリア平均成約㎡単価は67.80万円、2024年1-3月時点では93.21万円、比較すると37.4%アップと急激に上昇しています。一方、在庫件数は2020年頃から一時減少傾向の後、増加の兆候を見せていましたが、足元では減少しています。

東京多摩エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での東京多摩エリア平均成約㎡単価は41.50万円、2024年1-3月時点では57.12万円、比較すると37.6%アップと急激に上昇しています。一方、在庫件数は2020年頃から一時減少しましたが、その後は増加傾向となっています。

さいたま市の市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点でのさいたま市平均成約㎡単価は43.44万円、2024年1-3月時点では57.33万円、比較すると31.9%アップと急激に上昇しました。一方、在庫件数は2020年頃から減少しましたが、その後は増加傾向となっています。

埼玉中央エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での埼玉中央エリア平均成約㎡単価は39.02万円、2024年1-3月時点では53.70万円、比較すると37.6%アップと上昇しました。一方、在庫件数は2020年頃から減少しましたが、その後は急激な増加傾向となっており、近年で最も高い在庫水準となっています。

千葉総武エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での千葉総武エリア平均成約㎡単価は34.64万円、2024年1-3月時点では48.63万円、比較すると40.3%アップと上昇しました。一方、在庫件数は2020年頃から減少しましたがその後は増加傾向となっており、近年で最も高い在庫水準となっています。

横浜市の市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での横浜市平均成約㎡単価は44.93万円、2024年1-3月時点では60.23万円、比較すると34.0%アップと急激に上昇しています。一方、在庫件数は2020年頃から減少しましたが、その後は増加傾向となっています。

川崎市の市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での川崎市平均成約㎡単価は52.29万円、2024年1-3月時点では71.97万円、比較すると37.6%アップと上昇しています。一方、在庫件数は2020年頃から減少しましたが、その後は増加傾向となっています。