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マンション購入で後悔するポイントは?よくある事例を18個解説

マンション購入で後悔するポイントは?よくある事例を18個解説

マンションでの生活は利便性が高いものの、購入してから後悔するケースも少なくありません。

この記事では、マンション購入後に後悔しやすいポイントを全部で18個取り上げています。

マンションの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

マンションのスペックで後悔しやすいポイント 

マンションの購入時、最初に目に触れるのが築年数や間取りなどのスペックです。

ある程度妥協することで選択肢は広がるものの、購入後の後悔が多くなる部分でもあります。

ここでは、代表的な7つのポイントを解説します。

間取り・広さ

実際に住んでみないと生活がイメージできないため、部屋の間取りや広さは後悔しやすいポイントの1つです。

たとえば、「書斎がないためリビングでテレワークをすることになり、家族が気を使う」「使わない部屋が出てしまい無理やり物置として使っている」などの事例が挙げられます。

また、キッチンや浴室など動かせない設備の導線が悪く、部屋の中でスムーズに移動できないケースもしばしば見られます。

階数

部屋の階数によって受け取る印象は人によって差があるため、実際に生活してからでないと問題点がわからないことがあります。

低層階の場合、中層階・高層階と比べて底冷えが厳しく暖房代が高くなりやすい他、隣の建物の影に隠れて陽当たりが悪い・セキュリティ面で不安がある点がデメリットです。

一方、高層階には目立ったデメリットがないように見えるものの、エレベーターの待ち時間が長い・エントランスから部屋までの距離が長すぎるといった不満を抱くケースも少なくありません。

階数によってメリット・デメリットが異なるため、それぞれの特徴を洗い出したうえで自分や家族に合ったほうを選ぶとよいでしょう。

築年数

築年数が経っている物件ほど値段が下がるため、ある程度妥協しやすいポイントの1つです。

しかし、内装がきれいに見えても設備に経年劣化が見られることも多く、実際の生活で不便に感じるケースも少なくありません。

また、分譲マンションでは築年数にあわせて修繕積立金が設定されるのが一般的です。

築古の場合は修繕の頻度やかかる費用が上がるため、それにともなって修繕積立金が高くなりやすい傾向にあります。

部屋の向き

部屋の向きは南向きが人気とされていますが、ライフスタイルやマンションの立地によっては必ずしも特定の向きがよいとは限りません。

陽当たりのよい部屋は明るくて過ごしやすいものの、夏場は暑さを感じやすく、冷房代が高くなってしまうといったデメリットがあります。

また、夜勤で働く人は日中に眠るケースが多いため、南向きの部屋だと日差しによって睡眠を妨げられることが考えられます。

ミスマッチを防ぐためにも、南向き・北向き・角部屋など言葉の印象だけで判断しないことが大切です。

眺望 購入してから目の前に高層マンションが建つなど・建築計画を事前に確認

マンションからの眺望に魅力を感じて購入しても、あとから目の前に高層マンションが建築されて台無しになってしまうことがあります。

周辺の建物については自分でどうにかできる問題ではないため、より後悔を感じやすいポイントの1つです。

この事態をできるだけ回避する方法として、マンション購入前に直近の建築計画について不動産会社に確認しておくとよいでしょう。

ペット可 騒音・臭いなどが気になる

ペット可のマンションは人気が高く、現在ペットを飼っていない人も「将来飼うかもしれない」と入居を決めるケースが多く見られます。

しかし実際に住んでみると、近隣からの騒音や臭いなどが気になってストレスに感じてしまうケースもあります。

現在ペットを飼っている人はペット可のマンションを選んで引っ越す必要がありますが、飼っていない人は慎重に考えることをおすすめします。

定期借地権付き 売却が難しい・老後になってから引越しが必要になる

定期借地権付きのマンションは安く購入できる場合が多いですが、価格だけで安易に飛びつくのは危険です。

定期借地権はその土地を借りて利用できる権利のことで、契約期間の満了後は土地を更地にして返却することが定められています。

そのため定期借地権付きのマンションに長く住んでいると、老後になってから建物解体に伴う引越しが必要になってしまいます。

また、このようなリスクがあることから定期借地権は敬遠されやすく、マンションの売却が難しい点もデメリットです。

マンションの設備で後悔しやすいポイント

マンションの設備は生活のなかで利用する機会が多く、快適に生活するためにも慎重に見極めたいポイントです。

ここでは、マンションの設備で後悔しやすいポイントを3つ紹介します。

駐車場

マンションによっては駐車場の台数制限が設けられていたり、駐車場所が抽選で決められていたりすることがあります。

また、機械式駐車場の場合は入出庫時に待ち時間が発生するため、朝や夕方は混み合ってしまい不便です。

さらに、メンテナンス費用が修繕積立金から補填されているケースも多く、そのことに不満を抱く人も少なくありません。

オール電化

オール電化はメリットが多く、マンションのアピールポイントとしても扱われやすいですが、慣れていないと意外と使いづらく感じてしまうことがあります。

フライパンや鍋などの調理器具もIH専用でないと使用できないため、ガスの住宅から引っ越す場合は全て買いかえが必要です。

また、停電が起きると室内にあるほとんどの設備が機能しなくなることから、災害に弱く不便な点もデメリットとして挙げられます。

スキップフロア

スキップフロアとは、エレベーターが数階おきに止まるマンションにおいて、エレベーターを使用しない階にある部屋のことです。

エレベーターが止まらないため共用廊下が不要となり、その分室内の広さを確保できるといったメリットがあります。

しかし、外出時には必ず階段を使わなければならず、気温が高いときや荷物が多いときはストレスを感じやすくなってしまいます。

また、体が健康で若いうちは大きな問題がなくても、老後の生活に懸念点が生まれる点もデメリットです。

マンションの周辺環境で後悔しやすいポイント

マンションの設備やスペックに問題がなくても、周辺環境で後悔するケースも少なくありません。

ここでは、周辺環境で不満を抱きやすいポイントを5つ紹介します。

駅徒歩

マンションから駅までの距離はイメージしにくいため、購入時に妥協しやすいポイントの1つです。

しかし、駅徒歩15分を超えると、日々の移動に対して徐々にストレスが溜まっていく可能性があります。

特に、重たい荷物を持っているときや炎天下での徒歩移動は大変です。

また、若い頃は大きな問題に感じていなくても、老後の移動手段に不安が生まれやすくなります。

川沿い

川沿いのマンションは景観がよく自然豊かな点が魅力的ですが、購入前にはデメリットも理解しておく必要があります。

川沿いにおける主なデメリットとして、湿度が高くなりやすい点や、季節や風向きによっては臭いが気になる点が挙げられます。

さらに他の場所と比べて害虫が発生しやすくなるため、虫が苦手な人にとっては苦痛かもしれません。

また、川沿いは災害リスクが高く、大雨や台風などによる被害を受けやすい点にも要注意です。

幹線道路沿い

幹線道路沿いのマンションでは、騒音問題が発生しやすくなります。

しかし、曜日や時間帯によって交通量が変わるため、1〜2回内覧しただけでは正確な状況を把握できない点に注意が必要です。

交通量が多いエリアにあるマンションでは防音対策が行われていることもありますが、音に敏感な人はできるだけ避けた方が安心でしょう。

線路・踏切沿い

線路沿いにあるマンションでは、電車による騒音問題や振動問題が発生しやすくなります。

エリアによっては早朝から深夜まで電車が走り続けることがあり、睡眠を妨害されることも少なくありません。

また、踏切が近くにある場合は光の点滅がストレスに感じるケースも多く見られます。

このように線路沿いのマンションでは多くのトラブルが生じるリスクがあるため、購入時は慎重に検討する必要があります。

昼と夜の差

場所によっては、昼と夜でマンション周辺の印象が大きく変わる場合があります。

日中は大きな問題がないように見えても、夜は街灯がなく道が真っ暗だったり、夜中や明け方に騒がしい声が聞こえたりするケースは多く見られます。

また、「昼間は気付かなかったものの、実は周辺に夜のお店が多く治安がよくない」といったケースもあるため、女性や子どもは特に注意が必要です。

のちのトラブルを避けるためにも、可能であれば朝・昼・夜と時間帯を変えて何度か行ってみることをおすすめします。

マンション購入後の金銭面で後悔しやすいポイント

マンション自体に問題がなくても、金銭面で問題があると安定した生活は難しくなります。

ここでは、マンション購入後の金銭面で後悔しやすいポイントを3つ紹介します。

住宅ローンの返済

住宅ローンを利用する場合、返済が苦しくなって購入を後悔するケースが多く見られます。

マンションの生活では、ローン返済のほかにも管理費・修繕積立金・駐車場代などさまざまな出費が毎月発生するために、資金計画が甘いとあっという間に家計が圧迫されてしまいます。

また、将来収入が変動するリスクもありますので、マンション購入時にあまり背伸びしすぎず、自分たちに見合った物件を選ぶことが大切です。

管理費

マンションの管理費に対して費用対効果が見合っていないと、不満を抱きやすくなります。

よくあるケースとして、毎月管理費をしっかり納めているのに、共用分の清掃が行き届いていない・トラブルなどの対応が適切でないなどの事例が挙げられます。

購入前に見極めるのは容易でありませんが、内覧時にエントランスやエレベーターが汚いと感じる物件は避けたほうがよいでしょう。

修繕積立金

マンションを購入した際、修繕積立金が想定よりも高く設定されているケースがあります。

築年数が経過すると、修繕箇所が増えるなどするため、数年ごとに修繕積立金の見直しがされ、値上がりしていくことも多くあります。

また、築古のマンションを修繕する場合、毎月の積立金だけでは費用が足らず、さらに修繕積立一時金を徴収されるケースも出てきます。。

まとめ:購入後に後悔しないためには

この記事では、マンション購入後に後悔しやすいポイントについて解説しました。

マンションは人生のなかでも特に高い買い物ですので、わかりやすい部分だけで判断せず、冷静に見極める必要があります。

特に周辺環境や設備については後悔が生まれやすいため、購入前に念入りに確認することが大切です。

何か気になる部分があれば、不動産会社に直接聞いてみるのもよいでしょう。

また、せっかく素敵なマンションに引越しても、毎月の支払いが苦しければ後悔が生まれてしまいます。

事前に資金計画をしっかり立てたうえで、収入に見合った物件を選ぶようにしてください。

著者情報

宅建士 兼 Webライター

井後 帆乃香

【経歴】

宅建士として不動産会社に勤務するかたわら、SEOライティングを中心に幅広く活動するWebライター。

「不動産って難しい!」と頭を抱えた経験から、難しい言葉を使わず、わかりやすく丁寧にお伝えすることをモットーとしています。

家に居る時は、愛猫を膝に載せながら執筆することも。

保有資格:宅建士/日商簿記2級/ITパスポート試験 など