こんにちは。コラム担当の米川です。
今回は2022年第1四半期(2022年1月から3月まで)のマーケットインフォメーションをお届けします。
1月から3月の中古マンション市場のですが、先高観によると思われる価格の上昇が続いています。
しかしながら在庫数が概ね増えている傾向にもかかわらず成約数が大きく減少しています。
新型コロナウイルスの蔓延による消費行動や外出抑制の可能性も考えられますが、普通の消費者にとっては価格が上がりすぎて購入を見合わせるケースも散見されているようにも考えられます。
今回は各地域でみられた成約件数の減少についてデータを記載してあります。
2021年1月~3月と2022年1月~3月の中古マンション成約件数の比較
首都圏エリア(1都3県) 11,295件→9,311件 82.4%
都心エリア(3区) 702件→583件 83.3%
城東エリア(7区) 1,300件→1,066件 82.0%
城南エリア(4区) 1,095件→934件 85.2%
城西エリア(4区) 749件→639件 85.3%
城北エリア(5区) 869件→676件 77.7%
東京都多摩エリア 1,105件→946件 85.6%
さいたま市エリア 340件→293件 86.1%
埼玉県中央エリア 272件→235件 86.3%
千葉県総武エリア 477件→385件 80.7%
横浜市エリア 1,392件→1,102件 79.1%
川崎市エリア 613件→469件 76.5%
以上のようにレポートしている全域で成約件数が約15%から20%減少しています。
目次
首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の市況について

新型コロナウイルス対策に伴う緊急事態宣言(1回目)の影響等により、2020年4-6月時点での首都圏エリア平均成約㎡単価は52.44万円と前四半期比4.4%下落しました。しかし、その後三度の緊急事態宣言が発出される中でも再び上昇傾向となり、2022年1-3月時点では64.06万円となりました。
首都圏の在庫件数は緊急事態宣言(1回目)後から減少しましたが、足元は増加傾向に転じています。
都心3区エリアの市況について

2020年4-6月時点での都心3区エリア平均成約㎡単価は112.02万円、2022年1-3月時点では147.12万円、比較すると31.3%アップと急上昇しています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から減少傾向となりましたが、その後は増加に転じています。
城東エリアの市況について

2020年4-6月時点での東京都城東エリア平均成約㎡単価は61.19万円でしたが、2022年1-3月時点では72.60万円、比較すると18.6%アップと上昇しています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から減少傾向となりましたが、その後は増加に転じています。
城南エリアの市況について

2020年4-6月時点での東京都城南エリア平均成約㎡単価は80.69万円でしたが、2022年1-3月時点では96.87万円、比較すると20.0%アップと急上昇しています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から減少傾向となりましたが、その後は増加に転じています。
城西エリアの市況について

2020年4-6月時点での東京都城西エリア平均成約㎡単価は88.98万円でしたが、2022年1-3月時点では108.91万円、比較すると22.3%アップと上昇傾向となっています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から減少傾向となりましたが、その後は増加に転じています。
城北エリアの市況について

2020年4-6月時点での東京都城北エリア平均成約㎡単価は67.80万円でしたが、2022年1-3月時点では81.34万円、比較すると19.9%アップと急上昇しています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から減少傾向となりましたが、その後は増加に転じています。
東京都多摩エリアの市況について

2020年4-6月時点での東京都多摩エリア平均成約㎡単価は41.50万円でしたが、2022年1-3月時点では48.29万円、比較すると16.3%アップと急上昇しています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2019年に入り減少傾向が続いており、緊急事態宣言(1回目)頃からその傾向がより顕著となりましたが、足元では若干の増加に転じています。
さいたま市エリアの市況について

2020年4-6月時点でのさいたま市エリア平均成約㎡単価は43.44万円でしたが、2022年1-3月時点では51.44万円、比較すると18.4%アップと急上昇しています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。一方、在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から大幅な減少傾向となっています。
埼玉県中央エリアの市況について

2020年4-6月時点での埼玉県中央エリア平均成約㎡単価は39.02万円でしたが、2022年1-3月時点では45.81万円、比較すると17.4%アップと急上昇しています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から減少傾向となりましたが、その後は増加に転じています。
千葉県総武エリアの市況について

2020年4-6月時点での千葉県総武エリア平均成約㎡単価は34.64万円でしたが、2022年1-3月時点では44.30万円、比較すると27.8%アップと急上昇しています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から減少傾向となりましたが、その後は増加に転じています。
横浜市エリアの市況について

2020年4-6月時点での横浜市エリア平均成約㎡単価は44.93万円でしたが、2022年1-3月時点では52.36万円、比較すると16.5%アップと上昇傾向となっています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。一方、在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から大幅な減少傾向となっていましたが、足元は増加に転じています。
川崎市エリアの市況について

2020年4-6月時点での川崎市エリア平均成約㎡単価は52.29万円でしたが、2022年1-3月時点では64.85万円、比較すると24.0%アップと急激に上昇しています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から減少傾向となっていましたが、足元は増加に転じています。