マンションの売却方法として一般的に知られているのは、不動産会社に依頼して売却相手を探す「仲介」です。しかし、ほかにも選択肢があり、状況によって最適な売却方法は異なります。
この記事では、マンションの4種類の売却方法と仲介を依頼する際の契約の種類を紹介します。ご自身の事情に合う売却方法を選択しましょう。
目次
マンションの売却方法の種類

マンションの売却方法の種類は、主に以下の4つです。
- 仲介
- 直接買取
- 買取保証制度
- リースバック買取
ただし、不動産会社や物件の条件によっては、上記の売却方法を使用できない場合もあるため、事前に不動産会社に相談しましょう。
では、4つの売却方法についてそれぞれ解説していきます。
仲介

仲介は最もポピュラーな方法です。 買いたい方と売りたい方の間に不動産会社が入り、売却活動、購入者探し、条件調整、契約、お引渡しなどのサポートをします。
不動産会社に売却を依頼する際には、「媒介契約」が必要です。売「媒介契約」には、「専属専任」「専任」「一般」の3種類があり、依頼できる会社の数や、 活動報告の頻度などに、違いがあります。詳しくは、この記事内の「マンションを売却する際の媒介契約の種類」で解説します。
■「仲介」の特徴
・ 買いたい人に市場で広く募集を行い、売却できるため、売却価格が比較的高くなる傾向があります。
・ 不動産会社が間に入ることで、個人間でも安全に取引をおこなうことができます。
・ 買いたい方がいつ見つかるかわからず、売却の完了時期も未定のため、しっかりとした売却プランをたてることが必要です。
・ ご購入希望のお客さまにお部屋を見ていただく必要があります。
直接買取

不動産会社に直接売却する方法です。 直接の取引となりますので、仲介手数料を支払う必要がありません。
■「直接買取」の特徴
・ 売却活動が不要のため、素早いお取引が可能です。
・ 広告をする必要がありません。
・ 一般のお客さまにお部屋を見ていただく必要がありません。
・ 不動産会社が購入後内装するため、部屋の状態があまり良くなくても問題ありません。
・ 「仲介」よりも売却できる価格が安くなる傾向があります。
■オークラヤ住宅の「直接買取」詳しくは、こちら をご覧ください。
買取保証制度

一定期間仲介で売却活動を行い、仲介で売却できなかった場合には、 あらかじめお約束した価格で不動産会社が直接買取する売却方法です。
■「買取保証制度」の特徴
・ 価格的にメリットがある「仲介」で売却活動ができます。
・ 決まった時期までに確実に売却を終えることが可能です。
・ ご購入希望のお客さまにお部屋を見ていただく必要があります。
・ 「仲介」で購入希望者が現れなかった場合は、あらかじめお約束した買取価格で直接不動産会社が買い取ります。
■オークラヤ住宅の「買取保証制度」詳しくは、こちらをご覧ください。
リースバック買取

不動産会社に直接売却をしますが、 売却してからも、一定期間自宅に住み続けることができる売却方法です。
■「リースバック買取」の特徴
・ 仮住まいをせずに住みかえができます。
・ 住みながら売却資金を受け取れるので、売却資金が早く必要な場合に向いています。
・ 売却後に住み続ける期間は、家賃の支払が必要です。
■オークラヤ住宅の「リースバック買取」詳しくは、こちらをご覧ください。
上記の4つの売却方法を利用できない場合もあるため、事前に利用可能か不動産会社に相談しましょう。
マンションを売却する際の媒介契約の種類

マンションを売却する際の媒介契約の種類は、以下の3つです。
- 一般媒介契約
- 専任媒介契約
- 専属専任媒介契約
それぞれ解説していきます。
一般媒介契約
一般媒介契約は、マンション売却時に最も自由度の高い契約形態です。この契約では、複数の不動産会社と同時に媒介契約を結ぶことができるのが最大の特徴です。
メリットとしては、上記で挙げたように1つの不動産会社に絞る必要が無く、複数の会社に依頼して販売活動を進めることができる点です。
一方で、デメリットもあります。
複数の会社に依頼することで、さまざまな不動産会社から売主に対して連絡や報告がくるため、不動産会社とのやりとりや調整作業が多くなります。そのため、管理が大変になる可能性があります。
また、レインズ(不動産流通標準情報システム)への登録義務がないため、物件の露出が限定的になるおそれもあります。
一般媒介契約は、自分で積極的に売却活動に関わりたい方や、複数の不動産会社の力を借りたい方におすすめです。ただし、管理面では注意が必要です。
専任媒介契約
専任媒介契約は、もっとも一般的な契約形態です。
1社の不動産会社にのみ売却を依頼する契約形態のため、他の不動産会社への依頼はできませんが、売主自身が買主を見つけて取引することは可能です。
専任媒介契約のメリットは、契約から7日以内にレインズ(不動産流通標準情報システム)への登録が義務付けられており、物件が不動産会社へ広く公開される点です。
また、不動産会社から売主への2週間に1回以上の報告義務があるため、売却状況を把握しやすいです。
さらに、契約期間が3か月以内と定められているため、そのまま更新することも可能ですし、期間を過ぎれば他社への契約の切りかえも可能です。
一方で、デメリットとしては、1社のみに依頼するため、その会社の力量に売却が左右されてしまう点が挙げられます。
専任媒介契約は、信頼できる不動産会社が見つかった場合や、売却状況の確認をしっかり行いたい方におすすめです。そのため、契約する不動産会社の選定には十分な注意が必要です。
専属専任媒介契約
専属専任媒介契約は、最も拘束力の強い媒介契約です。この契約では、1社の不動産会社にのみ売却を依頼し、売主自身による買主の発見も認められません。ほぼ、専任媒介契約と同じ契約形態ですが、定められている期間等が異なります。
メリットは、契約から5日以内にレインズ(不動産流通標準情報システム)への登録が義務付けられており、物件が不動産会社へ広く公開される点です。
また、不動産会社から売主への1週間に1回以上の報告義務があるため、専任媒介契約よりも細かく売却状況を把握できます。
さらに、契約期間が3か月以内と定められているため、更新することも可能ですし、期間を過ぎれば他社への契約の切りかえも可能です。
一方で、デメリットとしては、専任媒介契約と同じように1社のみに依頼するため、その会社の力量に売却が左右されてしまう点が挙げられます。
専属専任媒介契約は、不動産会社の選定には十分な注意が必要で、信頼できる会社に依頼しましょう。
まとめ

マンションの売却方法は、以前は「仲介」が主流でしたが、近年では直接買取やリースバック買取などの選択肢が出てきました。
オークラヤ住宅でも、お客さまの状況に応じてお選びいただけるよう、以下の売却方法をご用意しております。
- 仲介
- 直接買取
- 買取保証制度
- リースバック買取
どのような売却方法が良いか迷う場合には、オークラヤ住宅までお問合わせください。お客さまのご事情・ご希望を丁寧にお伺いしたうえで、売却方法の提案をいたします。
マンション売却を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
無料売却査定|マンション売却・購入・住みかえならオークラヤ住宅
お問合せを心よりお待ちいたしております。
著者情報

ライター・編集者
悠木まちゃ
【経歴】
ハウスメーカー勤務時に、新築戸建て住宅や事務所建築などの営業・設計を経験してきました。
その後、2019年よりフリーライター・編集者として活動を開始。実務経験を活かし、不動産・金融系を中心に執筆から編集までおこなっています。
取材やブックライティングもおこなうほか、ライター向けオンラインコミュニティの講師も担当しています。
保有資格:宅建士・FP3級