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不動産購入動機に多い「結婚」や「出産」時の購入ポイント

不動産購入動機に多い「結婚」や「出産」時の購入ポイント

不動産の購入動機で多いのが、人生の転機と言われています。転機と言っても様々ですが、特に不動産購入のきっかけになることが多いのが、結婚、出産などと言われています。

そこで今回は、結婚や子供の誕生の時の住宅を購入する場合のポイントについてお話します。

【目次】

1、結婚をきっかけに
(1)お部屋の広さ
(2)立地
・通勤関係
・買い物施設
・実家との距離
(3)考えておくべきこと
2、子供の誕生をきっかけに
(1)お部屋の広さ
(2)立地
・通勤関係
・保育園の入園状況
・子供の医療費助成制度
・治安、防犯情報
・買い物施設
・実家との距離
3、まとめ

1、結婚をきっかけに

まず、最初のきっかけとして、「結婚」を機に購入と考える方がいらっしゃいます。実家にお住いの方でしたら、そこからの独立を考えなくてはいけないですし、一人暮らしで生活している人も、パートナーが増えることを考えるともう少し広い部屋に移ることを考えなくてはいけません。

いずれにしても、今いるところからの「引っ越し」を考える方が多く、ここで一度購入を検討する方が出てきます。
では、結婚時に住宅を購入しようと思った時のポイントを確認しましょう。

(1)お部屋の広さ
結婚時の入居人数は、多くの方で2人のパターンが多いでしょう。その際、ちょうどいいお部屋の広さは40㎡から50㎡ぐらいで、分かりやすくいうと1LDKくらいのお部屋がお勧めです。各お部屋の広さを表現すると、10帖のLDKに6帖の居室が一つといったサイズでしょうか。40㎡台のお部屋であれば、窮屈さを感じずに生活ができます。

(2)立地

・通勤関係
コロナ前は、職住近接といった言葉が流行りましたが、今は在宅勤務といった方も増えたかと思います。

しかし共働き世帯は、以前より増えている状況で、そういったことを考えると、勤務地へのアクセスもしっかりと考慮しておく必要があります。

忙しい共働き世帯にとっては通勤時間は非常に重要な部分になります。必ずパートナーと相談しておきましょう。

・買い物施設
結婚当初は、まだまだ仕事中心の生活を送っている方も多いと思います。そのような場合は、スーパーやコンビニ、総菜屋などの買い物施設の確認も重要です。

仕事から疲れて帰って、それから料理となると結構大変です。役割分担を決めて、お互いストレスがないようにしていきましょう。

・実家との距離
どちらかの実家の近くに住むことも一つの選択肢です。将来子供ができることなどを見据えて、両親のサポートを受けやすい環境に住みたいという意見も多いです。

両親からのサポートが受けられる環境にある方は、是非検討に入れてみましょう。両親も喜ぶケースがほとんどですし、仕事復帰したいという方には、かなりの安心材料にもなるでしょう。

実家のサポートについては、次の「子供の誕生をきっかけに」で詳しくお話します。

(3)考えておくべきこと
今まで、結婚時の購入についてポイントを確認しましたが、結婚時に購入する際には、将来のプランも含めた住宅像を持つことも重要です。

特に今は、ライフスタイルが多様化している時代です。結婚後にすぐに子供をつくりたい世帯、当分は仕事に専念したい世帯など様々です。住宅選びも同様で、ライフスタイルの多様化に対応していく必要があります。

家族がすぐに増える予定がある世帯では、最初からファミリータイプのお部屋の購入検討をしておくことも考えておかなくてはいけません。

特に、今のお部屋を売って、次の物件を購入する場合は、タイミングの問題、金銭的な問題などクリアしなくてはいけない条件が多く出てきます。

よって結婚時は、賃貸にしておくことも選択肢の一つです。将来のプランが定まってからの物件購入でも十分と思います。

よくパートナーと話し合って、決めていきましょう。

2、子供の誕生をきっかけに

結婚の時期に購入をされなった方が次に検討のきっかけとなるのが、「子供の出産」です。
ここで多くの方が「購入」を考え、実際に購入される方が多いといわれています。

まだ、子供が小さいときは子供部屋が必要ではないものの、人ひとり増えるだけで、物はとても多くなります。収納などがとても追いつきません。また、狭い家より広いお部屋で伸び伸びと育てたいといった意見もあるでしょう。

このように、必然的に広いお部屋への引っ越しを考えるようになってきます。
では、考慮すべきポイントはどこなのでしょうか。お部屋のサイズ以外にもポイントがありますので、ここで確認しておきましょう。

(1)お部屋の広さ
先述しましたが、人ひとり増えると物はとても増えます。特におもちゃ、ベビーカー、子供用のテーブル(食卓)、ベビーベット、オムツ(置き場の確保)など、赤ちゃんといえども物の増え方は一人前です。

となると、「1、結婚時をきっかけに」のところで説明したように、間取りの構成にもよりますが。40㎡のお部屋になると、かなり狭さを感じるようになります。

特に出産から1歳~2歳ごろまでは、リビングで過ごす時間が多いので、上記の中でオムツやベビーカー以外のほとんどは、リビングに置くことが多いと思われます。

これらをリビングに置いておこうとすると、少なくとも10帖以上のLDKの広さが確保できないと、かなり生活動線が苦しくなります。

あとは、そのほかの居室です。寝室用に6帖程度、子供部屋を用意しておくとすると、また6帖の部屋がひとつ。今後の子供の予定によっては、さらにもう一部屋といった構成になると思います。

以上をまとめると、今後の子供の予定にもよりますが、2LDK~3LDKの間取りのお部屋で広さ換算では55㎡以上のお部屋がベストになってくるでしょう。

(2)立地

・通勤関係
この記事で何回も書いていますが、今は、子供が出産されても働かれる方がほとんどです。ここでも夫婦の職場への利便性を考慮しておく必要があります。

特に職場復帰をした後は、朝、夕方の保育園の送り迎えが発生します。今は、時短勤務が法律で認められているものの、あまりにも職場との距離が遠いと、保育園の送り迎えが大変になりますし、通常保育の時間内に収まらないなんてこともあり得ます。(保育園よって変わる場合があります)

体力的にも厳しい部分が出てくることがあるので、夫婦でしっかりと話し合いをしておきましょう。

・保育園の入園状況
待機児童問題は以前ほどではないものの、依然完全な解消とはなっていません。各自治体が管理しているので、場所の目星が付いたら、各自治体のホームページより保育園の入園状況や募集状況を確認しておきましょう。

年度初め以外にも、欠員が出る場合などがあるようです。適時確認しておきましょう。

・子供の医療費助成制度
こちらも気になります。ほとんどの自治体で助成制度はあるものの、内容は変わってくるようです。助成範囲、助成期間、所得制限など、自治体のホームページで確認をしておきましょう。

・治安、防犯情報
子育て世帯であれば、治安状況はとても気になります。ここは、すべての事件が報道されるわけではないので、情報把握は難しいところがあります。そんな時は、スマートフォンの防犯アプリなどを活用してみましょう。スマートフォンのアプリは、警察からの発表やアプリ利用者による投稿によって、その地域で起こった事件などを探すことができます。いわゆる不審者情報など普段ニュースにならないような事案も記載されることがあります。

アプリをインストールして、住みたい地域の状況について確認しておくと良いでしょう。

・買い物施設
授乳期が終わると離乳食を挟んで、だんだん大人の食事に近づいていきます。一度に食べる量も成長と共に増えていきます。したがって、食材の買い出しなどの量も増えてきて、買い物の頻度が多くなったり、一度に買う量が増えることになります。

となると、近くにスーパーなどの買い物施設があるかどうかも検討材料に入ってきます。子供を連れての買い物になるとそれだけでも労力を使いますので、物件の近くの買い物施設は十分かしっかりと確認しておきましょう。

・実家との距離
ここでも出てきました。むしろ結婚時よりここは良く考えておかなくてはいけないのかもしれません。

両親からの援助を受ける予定がある場合は、実家とのアクセスも確認しておきましょう。特に子供が小さいときは、援助を受けたいという世帯も多いと思います。

さらに、仕事などに復帰した場合もなおさらです。仕事が遅くなる、会社を休めない事情がある、保育園の送り迎えも、時には時間内に行けないなどといった場合に、頼れる存在が近くにあることは、とても安心材料になります。

もし、両親が快く援助してくれる環境にある場合には、実家との距離も考慮しておくと良いでしょう。

3、まとめ

ここまで、きっかけ別に不動産を購入する時のポイントについてお話してきました。この中身には、私自身の体験も含まれています。

私には、もうすぐ3歳になる娘と今年の2月に生まれた息子がいます。このコラムの中の、共働きをしながらの子育て、買い物、保育園などの内容は、ほとんど私自身が感じたことになります。

私は地方の出身で、関東のここに住みたいなどの希望はありませんでしたので、相談の結果、妻の実家の近くに住んでいます。

幸いにも私の場合、妻の両親がところどころで援助してくれるので、助かったという場面は正直多かったです。実家との距離というのは、大事だと痛感しています。そして今後もなるべく近くに住んでいきたいと思っています。

購入する家を決めるということは、なかなか大変です。今回お話したポイントを全てクリアできる物件に出会うことなんて、難しいと思われます。しかし、検討時に気にするポイントとして意識しておくことで、長く快適に住める物件に出会う確率は高くなります。

まずは、パートナーと家を買うことで実現したいことをしっかりとすり合わせしておきましょう。そして優先順位を決めて、物件探しに移りましょう。