一般コラム
市況・相場

マーケットインフォメーション2023年第2四半期(2023年4月から6月まで)

マーケットインフォメーション2023年第2四半期(2023年4月から6月まで)

こんにちは。コラム担当の米川です。

今回は2023年第2四半期(2023年4月から6月まで)のマーケットインフォメーションをお届けします。

4月から6月の首都圏中古マンション市場ですが、成約件数は前年同月比で4月と5月は減少、6月は増加に転じました。

一方、首都圏中古マンションの成約㎡単価の前年同月比は続伸し続けており2020年5月以降38ヶ月間連続して上昇しています。

在庫件数についてはレポート対象の11地域中、4地域でグラフ上の期間(2008年第3四半期以降)で過去最大の在庫数となりました。(城東エリア・城南エリア・城北エリア・千葉総武エリア)

原因は新規登録数の増加、物件成約期間の長期化、在庫成約比率の低下と推察されます。

首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の市況について

首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の市況について
資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

新型コロナウイルス対策に伴う緊急事態宣言(1回目)等の影響により、2020年4-6月時点での首都
圏エリア平均成約㎡単価は52.44万円と下落した以降、三度の緊急事態宣言が発出される中でも価
格は上昇し続け、2023年4-6月時点では71.15万円となりました。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)
後から減少しましたが、現在は増加に転じています。

都心3区の市況について

都心3区の市況について

2020年4-6月時点での都心3区平均成約㎡単価は112.02万円、2022年10-12月時点では160.02万円、
比較すると42.8%アップと急激に上昇しました。2023年1-3月時点では前四半期比マイナス7.7%の
147.65万円と下落しましたが、足元では再度上昇に転じました。在庫件数は2020年頃から一時減
少傾向となりましたが、その後は増加の兆候を見せています。

城東エリアの市況について

城東エリアの市況について

2020年4-6月時点での城東エリア平均成約㎡単価は61.19万円、2023年4-6月時点では80.21万円、
比較すると31.0%アップと急激に上昇しています。一方、在庫件数は2020年頃から減少しましたが
その後は増加傾向となっており、近年で最も高い在庫水準となっています。

城南エリアの市況について

城南エリアの市況について

2020年4-6月時点での城南エリア平均成約㎡単価は80.69万円、2023年4-6月時点では105.12万円、
比較すると30.2%アップと急激に上昇しています。一方、在庫件数は2020年頃から減少しましたが
その後は増加傾向となっており、近年で最も高い在庫水準となっています。

城西エリアの市況について

城西エリアの市況について

2020年4-6月時点での城西エリア平均成約㎡単価は88.98万円、2022年4-6月時点では118.21万円、
比較すると32.8%アップと急激に上昇しました。その後平均成約㎡単価は下落に転じましたが、足
元2023年4-6月時点で120.56万円と再度上昇しました。在庫件数は2020年頃から一時減少傾向とな
りましたが、その後は増加傾向となっています。

城北エリアの市況について

城北エリアの市況について

2020年4-6月時点での城北エリア平均成約㎡単価は67.80万円、2023年4-6月時点では87.71万円、
比較すると29.3%アップと急激に上昇しています。一方、在庫件数は2020年頃から減少しましたが、
その後は増加傾向となっており、近年で最も高い在庫水準となっています。

東京多摩エリアの市況について

東京多摩エリアの市況について

2020年4-6月時点での東京多摩エリア平均成約㎡単価は41.50万円、2023年1-3月時点では51.40万
円、比較すると23.8%アップと急激に上昇しましたが、足元では50.67万円と下落に転じました。
在庫件数は2020年頃から一時減少傾向となりましたが、その後は増加の兆候を見せています。

さいたま市の市況について

さいたま市の市況について

2020年4-6月時点でのさいたま市平均成約㎡単価は43.44万円、2023年1-3月時点では58.18万円、
比較すると33.9%アップと急激に上昇しましたが、足元では前四半期マイナス6.0%の54.67万円と
下落しました。一方、在庫件数は2020年頃から減少しましたが、その後は増加傾向となっていま
す。

埼玉中央エリアの市況について

埼玉中央エリアの市況について

2020年4-6月時点での埼玉中央エリア平均成約㎡単価は39.02万円、2023年4-6月時点では49.63万
円、比較すると27.1%アップと上昇していますが、足元では下落に転じています。一方、在庫件数
は2020年頃から減少しましたが、その後は急激な増加傾向となっています。

千葉総武エリアの市況について

千葉総武エリアの市況について

2020年4-6月時点での千葉総武エリア平均成約㎡単価は34.64万円、2023年4-6月時点では43.40万
円、比較すると25.2%アップと上昇していますが、足元では下落に転じています。一方、在庫件数
は202 0年頃から減少しましたがその後は増加傾向となっており、近年で最も高い在庫水準と
なっています。

横浜市の市況について

横浜市の市況について

2020年4-6月時点での横浜市平均成約㎡単価は44.93万円、2023年4-6月時点では56.79万円、比較
すると26.3%アップと急激に上昇しています。一方、在庫件数は2020年頃から減少しましたが、そ
の後は増加傾向となっています。

川崎市の市況について

川崎市の市況について

2020年4-6月時点での川崎市平均成約㎡単価は52.29万円、2023年4-6月時点では66.01万円、比較
すると26.2%アップと上昇していますが、足元では下落に転じています。一方、在庫件数は2020
年頃から減少しましたが、その後は増加傾向となっています。