購入コラム
マンション購入コラム

マンションの購入のタイミングとは??

マンションの購入のタイミングとは??

日本の持ち家率は約60%あり、半数以上の世帯は住宅を所有しています。

半数以上の世帯が住宅を所有していますが、購入するに至ったタイミングや動機は何なのでしょう。今回は人生のライフイベント別にお話していきます。

1、マンション購入のタイミングはいつが良いのか?

(1)年齢から考える

自分自身の年齢から考えてみましょう。

マンションの購入にいつまでにという制限はありませんが、「住宅ローン」を利用する場合はある程度の制限が生じます。

多くの金融機関では「満80歳までに住宅ローンを返済すること」としています。住宅ローンは最長で35年の返済ができますので、逆算すると45歳ごろまでに購入をしておかないと35年の住宅ローンを組むことができません。

もちろんこれは35年住宅ローンを組みたい場合の話であり、返済期間を35年以下に設定をすることで45歳以上でも住宅ローンを借りることは可能です。

ただし、返済期間を短くすると月々の返済額は大きくなりますし、80歳で完済とすると定年後も返済が続きますので収入や生活面で不安が生じます。

従って、年齢から購入のタイミングを考えると45歳より前の30代から40代前半まで購入しておいた方が賢明です。

(2)年収から考える

マンションを購入する時は、自身の収入も大事な要素となります。

マンションを購入する場合は、安定的な収入があることが必要です。住宅ローンの審査の一つに安定的な収入であることが求められるためです。

多くの金融機関では、住宅ローンの融資を行う前に収入や勤務形態、勤続年数、他の金融機関からの借入状況などを審査します。中でも特に安定性は年収や勤続年数によって判断されることが多いようです。

収入については、多くの金融機関で年収300万円以上が最低ラインであり、勤続年数は正社員であれば1年程度、契約社員や派遣社員は同じ職場で3年以上であれば、審査が可能となっています。

(3)居住人数から考える

賃貸住宅の場合だと、部屋の広さが大きくなればなるほど月々の家賃も高い傾向にあります。

もちろん購入の場合も広いお部屋の方が価格は高いですが、同じ広さのお部屋の月々の支払額を購入の場合と賃貸の場合とで比べると購入の方が低く抑えることができるケースが多いです。

従って、居住人数が多い時または増えることが想定される場合には購入した方がよいでしょう。

後に述べる結婚時や出産時のお話の時に詳しく説明します。

(4)貯金額から考える

貯金額は皆それぞれで、いくらないとマンションの購入できないという話はありません。

しかしながら、マンション購入には諸費用の支払いや頭金などある程度まとまったお金が出ていくことは避けられません。

頭金は場合によっては、住宅ローンを利用することで用意する必要がないこともあり得ますが、マンション購入の諸費用(登記費用、仲介手数料など)は必ずかかるものと考えておいた方がよいでしょう。

例えば3,000万円のマンションを購入しようとしたときは、150万円から300万円近くの諸費用が購入金額とは別に発生します。(物件価格の5%~10%程度)

自身が購入したいマンションの価格と貯金額もそういった観点からは関係がありますので、資金計画をしっかりと立ててから購入に臨みましょう。

2、ライフイベントから考える購入のタイミング

(1)結婚

ライフイベントからみた購入のタイミングとして多いのは、結婚時と出産時ではないでしょうか。

動機としてはすごく分かりやすい「結婚」ですが、安易に購入を決める必要はないと思います。

今は共働き世帯が多いことや、働き方についても多様化しています。おそらく結婚する二人の働き方が違うことも考えられます。

従って、まだ二人だけの生活が続く内はこの身軽さを十分に利用して「賃貸」での生活でもよいと思います。

「出産の予定がある」、「この場所が気に入っている」など今後のライフプランがしっかりと固まっている場合は、購入を検討してもよいでしょう。

一度購入すると安易に引っ越しはできなくなりますので、今の二人の生活だけを考慮せずに今後の出産予定や子育てを考慮した物件選びをしましょう。

(2)出産

物理的にお部屋の広さが足りなくなるので、出産を機に購入を検討する方が多くいらっしゃいます。先に述べたように、広いお部屋に住みたい場合には賃貸より購入の方がおすすめです。

購入を検討する場合は、場所、立地、お部屋の広さ、通勤アクセス、保育園の状況などを考慮する必要があります。一度購入をすると簡単に引っ越しすることはできなくなりますので、しっかりと計画をたてておく必要があります。

特に出産後復帰を予定されている世帯では、保育園の入園状況や通勤アクセスを考えたときに通常保育の時間内に送り迎えができるかどうかなどを確認しておきましょう。

また、お部屋の広さも慎重に考えましょう。子供が一人の場合はそこまで広いお部屋を必要としませんが、2人目などの計画がある場合にはそこまで見越して広さの検討をしておいた方がよいです。

先述しましたが、一度購入すると簡単には引っ越せなくなりますのでしばらくは定住することを前提にマンションを選ぶようにしましょう。

(3)子供の進学

子供が就学するまでは「賃貸」でという方もいらっしゃいますが、(早く子供にその地域に慣れ親しんでもらうためにも)「進学」を機に購入をされる方が多いようです。

「通わせたい学校がある家庭」や「学区の学校の進学する家庭」など様々ですが、早く子供が学校の周辺環境に慣れることは大切です。

小学生以降は子供が一人で行動する場面も増えてきます、治安や教育施設の充実性など子育ての環境が揃った地域であるかを考慮してマンション選ぶようにしましょう。

(4)子供の独立

子供が進学や就職などで実家を離れると、子育てが終わり夫婦二人だけの生活になります。

今は人生100年とも言われており、子供の独立後や自身の定年後もまだまだ生活が続きます。そういった背景もあり、シニア層も今の身の丈にあった住居への住みかえを検討される方が多くいらっしゃいます。

子供の独立後の購入はどうしても自身の加齢のことを考慮せずにはいられません。今は元気でも、少し先のことも考えて購入するようにしましょう。

ではシニア層の住み替えの具体的に考慮すべき点を紹介します。

・ダウンサイジング

子育て中や子供の独立前ではちょうどよかった3LDKのお部屋も、子供が独立した後にはとても広く感じるようになります。お部屋の中の活動範囲もリビングか寝室に限られてくるので、なるべくコンパクトなお部屋に住みかえるもしくは購入することがよいでしょう。

広いお部屋の掃除や日頃のメンテンナンスもこれからは体力的に大変になってくることが予想されます。

また金銭面から考えても、広いお部屋ほど税金や管理費、修繕積立金などの維持費が高くなる傾向があることから、1LDK~2LDK(50㎡以下)のお部屋に住みかえるもしくは購入することがおすすめです。

・物件の立地、周辺環境

子供の独立前に購入したお部屋は、子育て環境を重視して駅前よりか少し離れたところに購入したといった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、子供の独立後に住みかえや購入をしようとした時は、日用品が購入できるスーパーが近くにあることや万一の通院時のアクセスなど、ある程度各方面へのアクセスが良い方が生活しやすくなります。

3、家を購入する決断の前に考えるべきポイント

(1) 希望条件や将来のライフイベントをまとめておく

マンションを購入すると、一定期間は住み続けなくてはいけません。購入は賃貸とは違い「簡単に引っ越し」とはいかないからです。

結婚の予定、出産の予定、お仕事の通勤や転勤の有無など、転居が発生するかもしれない要因などはしっかりと確認しておきましょう。

反対にそれらがはっきりしないうちは、身動きがとりやすい「賃貸」のままにしておくことも検討しておきましょう。

(2) 周辺環境のチェック

購入後の住まいに関する不満点のアンケートで比較的に上位に上がってくるのが、周辺環境のチェック漏れです。

マンションの購入時の内見などは、「一定の時間帯」に「少しの時間」しか滞在しません。従ってその時の周辺環境しかわかりません。

購入したい地域やマンションが具体化してきたときは、曜日や時間帯などを変えて訪れて、平日の様子や休日の様子、昼と夜の違いなどを必ず確認しておくようにしましょう。
「休日は多くの人通りがある」や「夜間は思った以上に暗い」など違いを感じることができるはずです。

町の様子は刻一刻と変わってくるので、忘れずに周辺環境のチェックもしておきましょう。

4、まとめ

購入のタイミングに“今がベスト”といった決定的な判断要素はありません。基本的に自分自身が購入したいときが一番のタイミングです。

しかし、事前準備を怠ると後悔が発生しがちになります。住居に求めることや将来のこと、家族構成、今後実現したいこと、資金計画などは予めしっかりとまとめておきましょう。