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マンション購入コラム

マンション購入のメリットとデメリットは?注意すべきポイントも解説

マンション購入のメリットとデメリットは?注意すべきポイントも解説

自宅の住みかえを検討している方のなかには、マンションを購入するかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、マンション購入のメリットとデメリットについて解説しています。

購入時のポイントや賃貸との比較も取り上げていますので、判断材料の1つとしてぜひ参考にしてください。

マンションを購入するメリットは?

マンションを購入することで、さまざまなメリットを享受できます。

ここでは、具体的なメリットを5つ解説します。

維持管理を管理会社に依頼できる

多くのマンションでは、日頃のメンテナンスや大規模修繕などの維持管理を管理会社に委託しています。

そのため、建物の劣化状況や修理会社の手配といった面倒な作業を個人でおこなう必要はありません。

また、維持管理の費用はマンション所有者が毎月支払う管理費や修繕積立金で賄われるため、緊急の改修に備えて計画的に積み立てができる点もメリットの1つです。

耐用年数が長い

国税庁によると、マンションに使われる鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の法定耐用年数は47年です。

戸建てやアパートに使われる木造と比べると、倍以上の年数となっています。

そのため、あくまでも税法上の耐用年数ではあるものの、マンションのほうが長く住める傾向にあります。

セキュリティや設備が充実している

マンションにはオートロック機能や防犯カメラなどがついていることが多く、セキュリティが強化されている点も魅力の1つです。

管理人が常駐しているケースがあったり、中高層は外部から侵入されにくいことから、安心して過ごしやすくなっています。

また、マンションによっては、24時間利用できるゴミ捨て場・ゲストルーム・ラウンジなどの設備を設けているところもあります。

これらの施設は住民のみが利用でき、マンションのグレードが高くなるほどサービスが充実する点が特徴です。

資産価値が落ちにくい

マンションはアパートや戸建てと比べて耐用年数が長く、比較的立地のよい物件が多いため、資産価値が落ちにくい傾向にあります。

また、新築マンションの価格高騰や供給不足が続く反面、中古マンションの流通量が増えており人気も高まっています。

築浅・駅近といった好条件のマンションの場合、将来手放す際も高額で売却しやすい点も魅力的です。

ワンフロアで生活しやすい

マンションは基本的にワンフロアで作られており、室内で階段を上り下りする必要がありません。

家事動線や生活動線でも段差は少なく、掃除や手入れ、移動などの点で戸建てに比べると生活がしやすいといえるでしょう。

また、小さな子どもや高齢者が段差につまずいて怪我をする心配も少ないことから、子育て世代や高齢者がいる家庭にも適しています。

ただし、築年数が古いマンションは浴室や脱衣所の床が高くなっていることがあるため注意してください。

マンションを購入するデメリットは?

マンション購入の際は、メリットだけでなくデメリットもあわせて理解しておく必要があります。

ここではマンションを購入するデメリットを4つご紹介します。ぜひ参考にしてください。

間取りや内装を自由に選べない

新築マンションの場合、基本的に部屋の間取りや内装は建築会社が企画したものから選ぶことになります。

購入者側が自由に決められないため、設備や素材、室内の導線などに満足できない可能性がある点に注意が必要です。

ただし、マンションによっては間取り変更プランや設備のグレード変更などのオプションが用意されているため、購入時にチェックしてみるとよいでしょう。

また、中古マンションでは、制限はあるもののリフォームやリノベーションなどによってある程度自由に内装を変更できます。

近隣住民とトラブルのリスクがある

マンションは集合住宅のため、近隣住民と音に関するトラブルが起こるリスクがあります。

よくあるトラブルとして、上階の足音や生活音が下の階まで届いてしまうケースや、隣の部屋から大音量の音楽や笑い声などが聞こえてくるケースなどが挙げられます。

近年、マンションの防音性は高くなっているものの、近隣からの音を完全に防ぐことは不可能です。

音に関して敏感な方は、マンションのような集合住宅は避けたほうがよいかもしれません。

共用部の使用料を負担する必要がある

マンションの駐車場・駐輪場・物置などの共用部を利用する場合、住民は使用料を支払わなければいけません。

また、使用料とは別に、マンションの維持管理費や修繕積立金が毎月およそ20,000〜30,000円発生します。

これらの費用が負担に感じる場合は、戸建ての購入やマンションの賃貸など別の方法を検討したほうがよいでしょう。

マンションによっては制限が多い

マンションでは、管理規約や工事規定によって過ごし方に制限が設けられている場合があります。

たとえば、以下のようなルールが多く見られます。

  • ペットの飼育禁止
  • 楽器の演奏は○時〜○時まで
  • リフォーム工事は届出必須

これらは居住者全体が快適に過ごすためのルールですが、人によっては窮屈に感じてしまうことも少なくありません。

自由に過ごしたい方は、マンション購入は避けたほうが無難でしょう。

マンション購入に向いている人

マンション購入に向いている方の特徴として、以下の4点が挙げられます。

住宅の維持管理に手間をかけたくない方

マンションの維持管理は管理会社が担っているため、個人で特別な作業をおこなう必要はありません。

また、修繕金を毎月積み立てることで、突発的な出費を避けられる点も魅力的です。

立地・周辺環境を重視したい方

一般的にマンションは駅やショッピングセンターなどの近くに建てられていることが多く、戸建てよりも比較的立地がよい傾向にあります。

そのため、通勤や日常の買い物の利便性を重視したい方におすすめです。

将来売却する予定がある場合にも有利に働きやすくなります。

共用施設の充実を求める方

マンションによっては、敷地内に家族や親戚が泊まれるゲストルーム・図書スペース・屋上庭園・カフェなどさまざまな共用施設を提供していることがあります。

マンション内にいながら快適に過ごせるため、日々の暮らしを充実させたい方は、アパートや戸建てではなく設備が充実したマンションを選ぶとよいでしょう。

老後の生活に備えたい方

マンションはワンフロアでほとんど段差がないため、高齢者でも生活しやすい点がメリットです。

実際に、老後の生活に備えて戸建てからマンションへ住みかえる方も多く存在しています。

立地がよい場所を選べば、将来、運転免許証を返納したあとでも生活の不便を軽減できるでしょう。

マンションは購入と賃貸のどちらがおすすめ?

マンションに住みかえる際、購入と賃貸のどちらを選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。

どちらが適しているかは、現在の資金や将来のライフスタイルによって異なります。

購入が向いている人・賃貸が向いている人のそれぞれの特徴は以下のとおりです。

マンション購入が向いている方マンション賃貸が向いている方
・当面転居の見込みがない
・それなりに広い部屋に住みたい  
・家族構成が今後大きく変わらない     
・資産を所有したい
・室内を自分でリフォームしたい
・今後のライフスタイルの変化によっては引越しをする可能性がある
・住宅ローンを負担したくない
・設備に強いこだわりがない
・今後収入が変動する可能性がある

マンション購入後は気軽に引越しをすることが難しくなるため、生活や収入が安定しており、将来のライフプランがある程度固まっている場合に適しています。

一方、転職・結婚・出産などで今後ライフスタイルが変わる可能性がある方は、そのときの収入や家族構成に合わせて住みかえやすい賃貸を選ぶとよいでしょう。

マンションを購入されたお客さまの声

ここでは、実際にマンションを購入されたお客様の体験談をご紹介します。マンション購入に興味がある方はぜひチェックしてみてください。

【購入者の声】マンションを買って良かったと思った瞬間とは?
【体験談】賃貸探しから購入へ変更して良い物件を見つけた
【体験談】安心して子育てできる環境! 子供の友達も妻のママ友も増えました

マンション購入時に注目すべきポイント

基本的にマンションは長期にわたって保有することになるため、購入時は慎重な判断が求められます。

ここでは、マンションを購入する際に注目するべきポイントを3つ解説します。

利便性

日々の生活において、マンションの利便性は非常に重要なポイントです。

特に、通勤・通学や日常的な買い物がしやすいかどうかは必ず確認するようにしてください。

たとえば、「近所にバス停があるが、毎朝道路が混んでいて時刻表通りに到着しない」「引っ越してきてからすぐに近所のスーパーが移転してしまった」といったケースは少なくありません。

新居へ引っ越してから困ることがないよう、事前にしっかりリサーチをおこないましょう。

周辺環境

マンション購入時は、建物の状況だけでなく周辺環境も忘れずにチェックすることが大切です。

近くにスーパーやコンビニはあるか、病院までの距離はどのくらいか、治安が悪い場所がないかなど、インターネット上だけでなく自分の目で確認することをおすすめします。

また、昼間と夜で周辺の雰囲気が大きく変わる場合もあるため、時間帯を変えて複数回見学に行くとよいでしょう。

安定した資産価値

将来手放すことを考えると、資産価値が高く安定している物件が安心です。

一般的に、マンションの価格は「立地」「築年数」「部屋の状態」などによって決定します。

そのため、駅近など利便性の高い場所にある物件や、周辺地域のニーズにあった間取り・広さの部屋がある物件は売却価格も自然と高くなります。

自分のライフスタイルやこだわりと照らし合わせながら、将来のことを見据えたマンション選びをおこないましょう。

まとめ

マンション購入には多くのメリットがあり、特にライフスタイルが安定している方はその恩恵をより享受しやすくなります。

しかし、一度購入すると簡単には買い替えられないため、さまざまな視点から慎重に判断することが大切です。

今回ご紹介した「実際にマンション購入したお客様の声」もご参考にしながら、自分や家族にあったマンションをぜひ見つけてくださいね。

著者情報

宅建士 兼 Webライター

井後 帆乃香

【経歴】

宅建士として不動産会社に勤務するかたわら、SEOライティングを中心に幅広く活動するWebライター。

「不動産って難しい!」と頭を抱えた経験から、難しい言葉を使わず、わかりやすく丁寧にお伝えすることをモットーとしています。

家に居る時は、愛猫を膝に載せながら執筆することも。

保有資格:宅建士/日商簿記2級/ITパスポート試験 など