こんにちは。コラム担当の米川です。
前回は【緊急】マーケットインフォメーションとして、新型コロナウイルス感染拡大下、緊急事態宣言が発出された2020年4月の状況をお伝えさせていただきました。
4月7日の緊急事態宣言発令時に対象とされ、各知事より住民に不要不急の外出自粛が求められた、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県のマーケット状況は、中古マンションの成約件数において、前年同月比マイナス52.6%の大幅減になりました。減少率は1990年5月の機構発足以来、過去最大となりました。
5月25日に緊急事態宣言が解除されて以降は、経済活動が再開されることにより減少率は大幅に縮小しています。
中古マンションの成約数(前年同月比)に関して先にご説明しておくと、
4月マイナス52.6%
5月マイナス38.5%
6月マイナス11.0%
となっています。
今回お届けする情報はこの激動の2020年の第2四半期のデータになります。
【目次】
1.首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の市況について
2.都心3区エリアの市況について
3.城東エリアの市況について
4.城南エリアの市況について
5.城西エリアの市況について
6.城北エリアの市況について
7.東京都多摩エリアの市況について
8.さいたま市エリアの市況について
9.埼玉県中央エリアの市況について
10.千葉県総武エリアの市況について
11.横浜市エリアの市況について
12.川崎市エリアの市況について
1.首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の市況について
緊急事態宣言解除後、2020年6月の成約件数は3,107件、同年4月の1,629件と比較すると1,478件増加しています。また、平均成約㎡単価も53.48万円と同年4月の50.88万円から5.1%上昇しています。引き続き、新型コロナウイルスによる首都圏中古マンション市況の影響を注視する必要があります。
2.都心3区エリアの市況について
都心3区エリアにおいても、2020年6月の成約件数は165件、同年4月の98件と比較すると67件増加しています。平均成約㎡単価に首都圏エリアのような上昇傾向は足元見られませんが、今後の動向に注意が必要です。
3.城東エリアの市況について
城東エリアにおいても、2020年6月の成約件数は383件、同年4月の180件と比較すると203件増加しています。一方、2020年6月の平均成約㎡単価は60.52万円、同年1月の64.98万円から6.8%下落しています。引き続き、今後の市況動向に注意が必要です。
4.城南エリアの市況について
城南エリアにおいても、2020年6月の成約件数は306件、同年4月の149件と比較すると157件増加しています。平均成約㎡単価に首都圏エリアのような上昇傾向は足元見られませんが、引き続き今後の動向に注意が必要です。
5.城西エリアの市況について
城西エリアにおいても、2020年6月の成約件数は224件、同年4月の111件と比較すると113件増加しています。首都圏エリアと同様に平均成約㎡単価も足元上昇傾向にあります。引き続き今後の動向に注意が必要です。
6.城北エリアの市況について
城北エリアにおいても、2020年6月の成約件数は233件、同年5月の102件と比較すると131件増加しています。首都圏エリアと同様に平均成約㎡単価も足元上昇傾向にあります。引き続き今後の動向に注意が必要です。
7.東京都多摩エリアの市況について
東京都多摩エリアにおいても、2020年6月の成約件数は304件、同年4月の140件と比較すると164件増加しています。また、平均成約㎡単価も42.31万円と同年4月の40.05万円から5.6%上昇しています。引き続き、新型コロナウイルスによる首都圏中古マンション市況の影響を注視する必要があります。
8.さいたま市エリアの市況について
さいたま市エリアにおいても、2020年6月の成約件数は86件、同年4月の45件と比較すると41件増加しています。平均成約㎡単価に首都圏エリアのような上昇傾向は足元見られませんが、今後の動向に注意が必要です。
9.埼玉県中央エリアの市況について
埼玉県中央エリアにおいても、2020年6月の成約件数は72件、同年4月の41件と比較すると31件増加しています。平均成約㎡単価は足元振れ幅が大きく、今後の動向に注意が必要です。
10.千葉県総武エリアの市況について
千葉県総武エリアにおいても、2020年6月の成約件数は136件、同年4月の73件と比較すると63件増加しています。また、平均成約㎡単価も37.20万円と同年4月の28.92万円から28.6%上昇しています。
引き続き、新型コロナウイルスによる首都圏中古マンション市況の影響を注視する必要があります。
11.横浜市エリアの市況について
横浜市エリアにおいても、2020年6月の成約件数は376件、同年4月の185件と比較すると191件増加しています。また、平均成約㎡単価も46.35万円と同年5月の42.04万円から10.2%上昇しています。
引き続き、新型コロナウイルスによる首都圏中古マンション市況の影響を注視する必要があります。
12.川崎市エリアの市況について
川崎市エリアにおいても、2020年6月の成約件数は152件、同年4月の93件と比較すると59件増加しています。首都圏エリアと同様に平均成約㎡単価も足元上昇傾向にあります。引き続き今後の動向に注意が必要です。