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市況・相場

マーケットインフォメーション(2021年第2四半期)

マーケットインフォメーション(2021年第2四半期)

こんにちは。コラム担当の米川です。
今回は2021年第2四半期(2021年4月から6月まで)のマーケットインフォメーションをお届けします。

中古マンション市場では引き続き在庫件数の減少が続き、前年同期比で大幅な減少になっています。

具体的な数値ですが、
2020年4月~6月と2021年4月~6月の期間で1か月間あたりの平均在庫数を比較すると

首都圏エリア(1都3県) 46,104件→33,875件(26.5%減少)

都心エリア(3区)   3,355件→2,678件(19.9%減少)
城東エリア(7区)   5,597件→4,308件(23.0%減少)
城南エリア(4区)   4,520件→3,443件(23.8%減少)
城西エリア(4区)   4,456件→3,625件(18.6%減少)
城北エリア(5区)   4,103件→3,246件(20.8%減少)
東京都多摩エリア     3,691件→2,417件(34.5%減少)
さいたま市エリア     1,227件→827件(32.5%減少)
埼玉県中央エリア(4市)1,171件→809件(30.9%減少)
千葉県総武エリア(6市)1,387件→1,012件(27.0%減少)
横浜市エリア       5,913件→4,257件(28.0%減少)
川崎市エリア       2,140件→1,494件(30.1%減少)

となっています。(出典元:レインズデータライブラリー)

在庫数の減少幅が25%を超える地域は上記のうち、東京都多摩・さいたま市・埼玉県中央・千葉県総武・横浜市・川崎市となっており、郊外地域の減少幅が大きくなっていることがわかります。

購入の需要が変わらず、在庫数の減少が発生した場合、当然の結果として価格の上昇が起こります。
前年同月比データからは成約㎡単価は上記全ての地域で上昇しています。
前の四半期(2021年第1四半期)との比較では横浜市以外は上昇しています。(記事内のグラフ参照)

現在、ウッドショックの影響で新築一戸建ての供給数の減少も見られています。ウッドショックについてはこちら(出典元:経済産業省)
購入する側の立場からすると、以前よりも少ない選択肢の中から希望物件を探さなければならない状況が続いています。

【目次】

【1】.首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の市況について
【2】.都心3区エリアの市況について
【3】.城東エリアの市況について
【4】.城南エリアの市況について
【5】.城西エリアの市況について
【6】.城北エリアの市況について
【7】.東京都多摩エリアの市況について
【8】.さいたま市エリアの市況について
【9】.埼玉県中央エリアの市況について
【10】.千葉県総武エリアの市況について
【11】.横浜市エリアの市況について
【12】.川崎市エリアの市況について

【1】.首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の市況について

2021年第2四半期 首都圏の㎡単価と在庫件数

新型コロナウイルス対策に伴う緊急事態宣言(1回目)の影響等により、2020年4-6月時点での首都圏エリア平均成約㎡単価は52.44万円と前四半期比4.4%ダウンしました。しかし、その後二度の緊急事態宣言が発出される中でも再び上昇傾向となり、2021年4-6月時点では59.04万円となりました。
一方、首都圏の在庫件数は緊急事態宣言(1回目)後減少に転じ、4四半期連続で減少しています。

【2】.都心3区エリアの市況について

2021年第2四半期 都心3区エリアの㎡単価と在庫件数

2020年4-6月時点での都心3区エリア平均成約㎡単価は112.02万円でしたが、2021年4-6月時点では136.76万円と上昇を続けています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加後一定の振れ幅の中で概ね横ばいに推移し、現在は減少傾向となっています。

【3】.城東エリアの市況について

2021年第2四半期 城東エリアの㎡単価と在庫件数

2020年4-6月時点での東京都城東エリア平均成約㎡単価は61.19万円でしたが、2021年4-6月時点では69.02万円と上昇を続けています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加傾向にありましたが、現在は減少に転じています。

【4】.城南エリアの市況について

2021年第2四半期 城南エリアの㎡単価と在庫件数

2020年4-6月時点での東京都城南エリア平均成約㎡単価は80.69万円でしたが、2021年4-6月時点では92.19万円と上昇を続けています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加後一定の振れ幅の中で概ね横ばいに推移し、現在は減少を続けています。

【5】.城西エリアの市況について

2021年第2四半期 城西エリアの㎡単価と在庫件数

2020年4-6月時点での東京都城西エリア平均成約㎡単価は88.98万円でしたが、2021年4-6月時点では103.03万円と上昇を続けています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加傾向にありましたが、現在は減少傾向となっています。

【6】.城北エリアの市況について

2021年第2四半期 城北エリアの㎡単価と在庫件数

2020年4-6月時点での東京都城北エリア平均成約㎡単価は67.80万円でしたが、2021年4-6月時点では75.35万円と上昇を続けています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加傾向にありましたが、現在は減少傾向となっています。

【7】.東京都多摩エリアの市況について

2021年第2四半期 城北エリアの㎡単価と在庫件数

2020年4-6月時点での東京都多摩エリア平均成約㎡単価は41.50万円でしたが、2021年4-6月時点では43.18万円となりました。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加した後、2019年に入り減少傾向が続いており、足元ではその傾向がより顕著となっています。

【8】.さいたま市エリアの市況について

2021年第2四半期 さいたま市エリアの㎡単価と在庫件数

2020年4-6月時点でのさいたま市エリア平均成約㎡単価は43.44万円でしたが、2021年4-6月時点では45.67万円と上昇傾向となっています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。一方、在庫件数は2015年頃から増加傾向にありましたが、現在は減少傾向となっています。

【9】.埼玉県中央エリアの市況について

2021年第2四半期 埼玉県中央エリアの㎡単価と在庫件数

2020年4-6月時点での埼玉県中央エリア平均成約㎡単価は39.02万円でしたが、2021年4-6月時点では44.11万円と上昇を続けています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加傾向にありましたが、現在は減少傾向となっています。

【10】.千葉県総武エリアの市況について

2021年第2四半期 千葉県総武エリアの㎡単価と在庫件数

2020年4-6月時点での千葉県総武エリア平均成約㎡単価は34.64万円でしたが、2021年4-6月時点では40.93万円と上昇を続けています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2017年頃から増加傾向にありましたが、現在は減少傾向となっています。

【11】.横浜市エリアの市況について

2021年第2四半期 横浜市エリアの㎡単価と在庫件数

2020年4-6月時点での横浜市エリア平均成約㎡単価は44.93万円でしたが、2021年4-6月時点では46.65万円となりました。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2017年頃から増加傾向にありましたが、現在は減少傾向となっています。

【12】.川崎市エリアの市況について

2021年第2四半期 川崎市エリアの㎡単価と在庫件数

2020年4-6月時点での川崎市エリア平均成約㎡単価は52.29万円でしたが、2021年4-6月時点では58.80万円と上昇を続けています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加後、現在は減少傾向となっています。