~首都圏の中古マンションの価格上昇は続くも、成約率は下落傾向~
公益財団法人東日本不動産流通機構(REINS)公表のデータを見ると、2012年10-12月時点での首都圏エリア平均成約㎡単価は37.89万円、2018年7-9月時点での成約㎡単価は51.87万円、比較すると成約㎡単価は36%上昇しています。
図1の平均成約㎡単価(赤色折れ線)を見ると首都圏の中古マンションの価格は2012年の政権交代以降、上昇を続けていることがわかります。
一方、図1の成約率※(青色折れ線)を見ると、2015年の初めごろから2018年7-9月現在まで、一定の振れ幅はありますが下落傾向となっています。
※成約率=成約件数÷(新規登録件数+前月までの在庫件数)
首都圏の中でマンションが集中している11の地域(都心3区、城東、城南、城西、城北、東京都多摩、さいたま市、埼玉県中央、千葉県総武、横浜市、川崎市)をそれぞれ見ても(図2から図12)概ね同様の傾向です。
ただし、さいたま市・埼玉県中央・千葉県総武地域は、他地域と比較し約1年遅れで成約率が下落傾向となっています。
続いて、図1の在庫件数(緑色棒線)を見ると、東日本大震災後、売出し物件が増加する一方、成約件数が減少し在庫件数が2011年から2012年ごろにピークを迎えました。一度は収束したものの、2017年からは再び増加傾向にあり、現在では2011~2012年のピーク時同等になっていることが読み取れます。
しかし、下記の6つの地域の在庫水準は2011~2012年の過去のピーク時を上回っています。
- 2018年現在の在庫件数が、2011~2012年ピーク時より【高水準】
(1) 城東地区(台東区、江東区、江戸川区、墨田区、葛飾区、足立区、荒川区)
(2) 城北地区(文京区、豊島区、北区、板橋区、練馬区)
(3) 東京都多摩地区(都区部、島しょ部以外)
(4) 埼玉県さいたま市
(5) 埼玉県中央地区(川口市、鳩ケ谷市、蕨市、上尾市)
(6) 神奈川県川崎市
みなさんのお住まいの地域はいかがでしょうか。
不動産マーケットはエリアにより動向が異なる場合があります。最新の市況については、地域のことに詳しい不動産業者に聞いてみることも一つの手かもしれません。
●マンションの売却について詳しく知りたい方
>>>
マンション売却TOPへ