一般コラム
市況・相場

マーケットインフォメーション(2020年第3四半期)

マーケットインフォメーション(2020年第3四半期)

こんにちは。コラム担当の米川です。

前回は2020年4月~6月の市況をマーケットインフォメーションとしてお伝えさせていただきました。新型コロナウイルス感染拡大下、緊急事態宣言が発出された2020年4月から6月まで、首都圏の中古マンション成約数は前年同月比で、
4月マイナス52.6%
5月マイナス38.5%
6月マイナス11.0%
となっていました。

今回のマーケットインフォメーションはその後、2020年7月~9月の市況になります。首都圏の中古マンション成約数は前年同月比で、

7月マイナス2.4%

8月プラス18.2%

9月マイナス7.3%

で推移しています。

その他、この時期の特徴を端的にお伝えすると、成約単価の上昇、成約数減少幅の縮小または増加、在庫の減少と価格上昇局面で現れる特徴が多くの地域でみられています。(一部郊外地域を除く。)

現在、政府による様々な対策によって株価や投資信託、RIETなどはある一定の水準を維持しています。しかしながら今後注意するべきは、実体経済の状況、可処分所得の動向、企業の内部留保の減少が与える経営の方向性になるのではないかと考えています。

【目次】
1.首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の市況について
2.都心3区エリアの市況について
3.城東エリアの市況について
4.城南エリアの市況について
5.城西エリアの市況について
6.城北エリアの市況について
7.東京都多摩エリアの市況について
8.さいたま市エリアの市況について
9.埼玉県中央エリアの市況について
10.千葉県総武エリアの市況について
11.横浜市エリアの市況について
12.川崎市エリアの市況について

首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の市況について

首都圏 2020-10-18 155119

新型コロナウイルス対策による緊急事態宣言の影響等により、2020年4-6月時点での首都圏エリア平均成約㎡単価は前四半期比4.4%ダウンの52.44万円でした。しかし、翌7-9月時点では55.63万円と再度上昇傾向となっています。一方、首都圏の在庫件数は2015年から増加傾向でしたが、足元減少に転じています。

都心3区エリアの市況について

都心3区 2020-10-18 155231

2020年4-6月時点での都心3区エリア平均成約㎡単価は前四半期比4.0%ダウンの112.02万円でしたが、翌7-9月時点では124.40万円と大きく上昇しました。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加後一定の振れ幅の中で概ね横ばいに推移し、足元では減少に転じています。

城東エリアの市況について

城東エリア 2020-10-18 155419

2020年4-6月時点での東京都城東エリア平均成約㎡単価は前四半期比3.3%ダウンの61.19万円でしたが、翌7-9月時点では63.97万円と再度上昇傾向に戻しました。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加傾向にありましたが、足元は減少に転じています。

城南エリアの市況について

城南 2020-10-18 155521

2020年7-9月時点での東京都城南エリア平均成約㎡単価は80.97万円、前四半期は80.69万円とコロナ禍においても価格に大きな変化は見られませんでした。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加後一定の振れ幅の中で概ね横ばいに推移し、直近では減少傾向となっています。

城西エリアの市況について

城西 2020-10-18 155621

2020年4-6月時点での東京都城西エリア平均成約㎡単価は前四半期比3.7%ダウンの88.98万円でしたが、翌7-9月時点では95.21万円と大きく上昇しました。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加傾向にありましたが、足元は減少に転じています。

城北エリアの市況について

 

城北 2020-10-18 155709

2020年4-6月時点での東京都城北エリア平均成約㎡単価は前四半期比2.8%ダウンの67.80万円でしたが、翌7-9月時点では71.79万円と上昇しました。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加傾向にありましたが、足元は減少に転じています。

東京都多摩エリアの市況について

多摩 2020-10-18 155806

2020年4-6月時点での東京都多摩エリア平均成約㎡単価は前四半期比2.6%ダウンの41.50万円でしたが、翌7-9月時点では43.11万円と上昇しました。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加後、2019年に入り減少傾向が続いています。

さいたま市エリアの市況について

さいたま市 2020-10-18 180559

2020年7-9月時点でのさいたま市エリア平均成約㎡単価は前四半期比4.2%ダウンの41.61万円でした。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。一方、在庫件数は2015年頃から増加傾向にありましたが、足元は減少に転じています。

埼玉県中央エリアの市況について

埼玉中央 2020-10-18 180705

2020年4-6月時点での埼玉県中央エリア平均成約㎡単価は前四半期比3.7%ダウンの39.02万円でしたが、翌7-9月時点では39.40万円とわずかに上昇しました。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加傾向にありましたが、足元は減少に転じています。

千葉県総武エリアの市況について

千葉県総武 2020-10-18 180828

2020年4-6月時点での千葉県総武エリア平均成約㎡単価は前四半期比6.0%ダウンの34.64万円でしたが、翌7-9月時点では36.05万円と上昇しました。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2017年頃から増加傾向にありましたが、足元減少に転じています。

横浜市エリアの市況について

横浜市 2020-10-18 180955

2020年4-6月時点での横浜市エリア平均成約㎡単価は前四半期比1.4%ダウンの44.93万円と若干下落しましたが、翌7-9月時点では47.77万円と大きく上昇しました。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2017年頃から増加傾向にありましたが、足元減少に転じています。

川崎市エリアの市況について

川崎市 2020-10-18 181210

2020年4-6月時点での川崎市エリア平均成約㎡単価は前四半期比3.7%ダウンの52.29万円と下落しましたが、翌7-9月時点では54.16万円と上昇しました。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2015年頃から増加後、2019年に入り減少傾向が続いています。