こんにちは。コラム担当の米川です。
今回は2021年第4四半期(2021年10月から12月まで)のマーケットインフォメーションをお届けします。
10月から12月の中古マンション市場の動きですが、12月はこれまで一部地域で続いていた成約件数の減少傾向に変化が見られました。
12月の成約件数ですが首都圏エリア(1都3県)全体では前年同月比プラス13.7%の2 ケタ増となり、6ヶ月ぶりに前年同月を上回りました。
また、東京都では7ヶ月ぶり、神奈川県では6ヶ月ぶりに前年同月を上回りました。
在庫件数については各エリアで動向が異なりますが総じて在庫増加の傾向が見えてきています。
今回は各エリアの中古マンション在庫関連データを記しておきました。
12月末時点での「在庫平均価格」と「在庫件数」と「前年同月比在庫件数比率」
都心エリア(3区) 8,699万円 2,950件 +1.3%
城西エリア(4区) 4,754万円 4,033件 +4.8%
城南エリア(4区) 4,316万円 3,843件 +2.6%
城東エリア(7区) 3,780万円 4,964件 +8.8%
首都圏エリア(1都3県) 3,742万円 35,718件 -6.4%
城北エリア(5区) 3,237万円 3,640件 +6.0%
川崎市エリア 3,221万円 1,510件 -13.6%
さいたま市エリア 3,012万円 769件 -21.0%
横浜市エリア 2,785万円 4,167件 -16.3%
東京都多摩エリア 2,712万円 2,393件 -15.3%
千葉県総武エリア 2,684万円 1,163件 +1.3%
埼玉県中央エリア 2,665万円 847件 -18.3%
以上のように概ね在庫平均価格の高い地域が前年同月比で在庫数の回復基調となっています。
【目次】
- 首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の市況について
- 都心3区エリアの市況について
- 城東エリアの市況について
- 城南エリアの市況について
- 城西エリアの市況について
- 城北エリアの市況について
- 東京都多摩エリアの市況について
- さいたま市エリアの市況について
- 埼玉県中央エリアの市況について
- 千葉県総武エリアの市況について
- 横浜市エリアの市況について
- 川崎市エリアの市況について
1.首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の市況について
新型コロナウイルス対策に伴う緊急事態宣言(1回目)の影響等により、2020年4-6月時点での首都圏エリア平均成約㎡単価は52.44万円と前四半期比4.4%下落しました。しかし、その後三度の緊急事態宣言が発出される中でも再び上昇傾向となり、2021年10-12月時点では61.73万円となりました。
首都圏の在庫件数は緊急事態宣言(1回目)後から減少しましたが、足元は増加傾向に転じています。
2.都心3区エリアの市況について
2020年4-6月時点での都心3区エリア平均成約㎡単価は112.02万円、2021年10-12月時点では137.35万円、比較すると22.6%アップと急上昇しています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から減少傾向となり、その後足元は増加に転じています。
3.城東エリアの市況について
2020年4-6月時点での東京都城東エリア平均成約㎡単価は61.19万円でしたが、2021年10-12月時点では72.57万円、比較すると18.5%アップと急上昇しています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から減少傾向となり、その後足元では増加に転じています。
4.城南エリアの市況について
2020年4-6月時点での東京都城南エリア平均成約㎡単価は80.69万円でしたが、2021年10-12月時点では94.42万、比較すると17.0%アップと急上昇しています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から減少傾向となり、その後足元では増加に転じています。
5.城西エリアの市況について
2020年4-6月時点での東京都城西エリア平均成約㎡単価は88.98万円でしたが、2021年10-12月時点では107.05万円、比較すると20.3%アップと急激な上昇傾向となっています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から減少傾向となり、その後足元では増加に転じています。
6.城北エリアの市況について
2020年4-6月時点での東京都城北エリア平均成約㎡単価は67.80万円でしたが、2021年10-12月時点では80.59万円、比較すると18.8%アップと急上昇しています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から減少傾向となり、その後足元では増加に転じています。
7.東京都多摩エリアの市況について
2020年4-6月時点での東京都多摩エリア平均成約㎡単価は41.50万円でしたが、2021年10-12月時点では46.18万円、比較すると11.2%アップと急上昇しています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は2019年に入り減少傾向が続いており、緊急事態宣言(1回目)頃からその傾向がより顕著となっています。
8.さいたま市エリアの市況について
2020年4-6月時点でのさいたま市エリア平均成約㎡単価は43.44万円でしたが、2021年10-12月時点では47.70万円、比較すると9.8%アップと上昇傾向になっています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。一方、在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から大幅な減少傾向となりました。
9.埼玉県中央エリアの市況について
2020年4-6月時点での埼玉県中央エリア平均成約㎡単価は39.02万円でしたが、2021年10-12月時点では45.12万円、比較すると15.6%アップと急上昇しています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から減少傾向となり、その後足元では増加に転じています。
10.千葉県総武エリアの市況について
2020年4-6月時点での千葉県総武エリア平均成約㎡単価は34.64万円でしたが、2021年10-12月時点では42.88万円、比較すると23.7%アップと急上昇しています。今後も引き続きコロナ禍での価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から減少傾向となり、その後足元では増加に転じています。
11.横浜市エリアの市況について
2020年4-6月時点での横浜市エリア平均成約㎡単価は44.93万円でしたが、2021年10-12月時点では51.46万円、比較すると14.5%アップと急上昇しています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。一方、在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から大幅な減少傾向となっています。
12.川崎市エリアの市況について
2020年4-6月時点での川崎市エリア平均成約㎡単価は52.29万円でしたが、2021年10-12月時点では60.95万円、比較すると16.5%アップと急激な上昇傾向となっています。今後も引き続き価格の動向に注視する必要があります。在庫件数は緊急事態宣言(1回目)頃から減少傾向となっています。