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市況・相場

マーケットインフォメーション2023年第4四半期(2023年10月から12月まで)

マーケットインフォメーション2023年第4四半期(2023年10月から12月まで)

こんにちは。コラム担当の米川です。

今回は2023年第4四半期(2023年10月から12月まで)のマーケットインフォメーションをお届けします。

10月から12月の首都圏中古マンション市場ですが、成約件数は前年同月比で3ヶ月とも増加しました。

また、首都圏中古マンションの成約㎡単価の前年同月比は続伸し続けており2020年5月以降44ヶ月間連続して上昇しています。

成約㎡単価は都心3区地域での上昇率がその他地域と比較して縮小している傾向がみられました。(前年同月比10月2%、11月1.8%、12月-1.1%)今後周辺地域に波及することが想定されます。

また、新規登録件数の減少傾向が都心3区から周辺地域に波及し始めています。(前年同月比で減少がみられた地域は都心3区10月、12月、城東地区12月、城南地区10月、12月、城西地区10月、12月、城北地区10月、12月)

郊外地域では新規登録物件の㎡単価低下傾向が出始めています。売れ行きの鈍化を解消するための価格調整局面と想定されます。(前年同月比で低下したのは城東地区10月~12月、多摩地区11月、さいたま市10月~11月、埼玉県中央地区10月~12月、千葉県総武地区10月、12月、横浜市11月~12月、川崎市12月)

価格の上昇基調は継続していますが、一部地域では価格調整局面に、都心部では上昇幅の縮小がみられます。物価先高観は依然強いですが首都圏中古マンション相場は高値警戒感が増しています。

首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成
資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

新型コロナウイルス対策に伴う緊急事態宣言(1回目)等の影響により、2020年4-6月時点での首都圏エリア平均成約㎡単価は52.44万円と下落した以降、三度の緊急事態宣言が発出される中でも価格は上昇し続けました。足元2023年10-12月時点では74.77万円となりました。在庫件数は緊急事
態宣言(1回目)後から減少しましたが、現在は増加に転じています。

都心3区の市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での都心3区平均成約㎡単価は112.02万円、2023年10-12月時点では161.53万円、比較すると44.1%アップと急激に上昇しています。在庫件数は2020年頃から一時減少傾向の後、増
加の兆候を見せていましたが、足元では減少しています。

城東エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成
資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での城東エリア平均成約㎡単価は61.19万円、2023年10-12月時点では83.39万円、比較すると36.2%アップと急激に上昇しています。一方、在庫件数は2020年頃から減少した後、増
加し近年で最も高い在庫水準となりましたが、直近では減少傾向となっています。

城南エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成
資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での城南エリア平均成約㎡単価は80.69万円、2023年10-12月時点では110.08万円、比較すると36.4%アップと急激に上昇しています。一方、在庫件数は2020年頃から減少した後、増
加し近年で最も高い在庫水準となりましたが、直近では減少傾向となっています。

城西エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での城西エリア平均成約㎡単価は88.98万円、2023年10-12月時点では123.46万円、比較すると38.7%アップと急激に上昇しています。在庫件数は2020年頃から一時減少傾向の後、増
加の兆候を見せていましたが、足元では減少しています。

城北エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での城北エリア平均成約㎡単価は67.80万円、2023年10-12月時点では90.80万円、比較すると33.9%アップと急激に上昇しています。一方、在庫件数は2020年頃から一時減少傾向の
後、増加の兆候を見せていましたが、足元では減少しています。

東京多摩エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成
資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での東京多摩エリア平均成約㎡単価は41.50万円、2023年10-12月時点では53.56万円、比較すると29.0%アップと急激に上昇しています。一方、在庫件数は2020年頃から一時減少
しましたが、その後は増加傾向となっています。

さいたま市の市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点でのさいたま市平均成約㎡単価は43.44万円、2023年10-12月時点では58.13万円、比較すると33.8%アップと急激に上昇しました。一方、在庫件数は2020年頃から減少しましたが、
その後は増加傾向となっています。

埼玉中央エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での埼玉中央エリア平均成約㎡単価は39.02万円、2023年10-12月時点では50.13万円、比較すると28.4%アップと上昇しました。一方、在庫件数は2020年頃から減少しましたが、
その後は急激な増加傾向となっています。

千葉総武エリアの市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成
資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での千葉総武エリア平均成約㎡単価は34.64万円、2023年10-12月時点では45.87万円、比較すると32.4%アップと上昇しました。一方、在庫件数は2020年頃から減少しましたがそ
の後は増加傾向となっており、近年で最も高い在庫水準となっています。

横浜市の市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での横浜市平均成約㎡単価は44.93万円、2023年10-12月時点では59.86万円、比較すると33.2%アップと急激に上昇しています。一方、在庫件数は2020年頃から減少しましたが、
その後は増加傾向となっています。

川崎市の市況について

資料:月例マーケットウォッチ 公益財団法人 東日本不動産流通機構より作成

2020年4-6月時点での川崎市平均成約㎡単価は52.29万円、2023年10-12月時点では71.07万円、比較すると35.9%アップと上昇しています。一方、在庫件数は2020年頃から減少しましたが、その後
は増加傾向となっています。