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マンション購入コラム

購入後を考え、修繕積立金もチェック!

購入後を考え、修繕積立金もチェック!

~マンションの修繕積立金を確認しましょう~

中古マンションを購入するにあたって、価格や設備状況というものが気になるのは当然ですし、多くの方はそちらに注目することになると思います。ここでもう一つ注意しておきたいのが「修繕積立金」の存在。マンションの共用部分である外壁や廊下、階段などに起こったヒビの修繕や、外壁の塗り替え、屋上に施されている防水塗料の塗り替え、共用配管の修繕・メンテナンス、貯水槽関連設備のメンテナンスやリニューアルといったことなどに、住民から少しずつ積み立てをおこなった資金を充てることによって、住民がいつまでも快適に暮らすことができるよう、定期的な点検・修繕などをするために必要となる費用です。

毎月の修繕積立金が高い物件もあれば、安い物件もあります。そして、大規模な修繕を行う際には「一時金」としてまとまった金額を徴収するということも。

今後マンションの修繕積立金に関する値上げがあるのか、一時金の徴収はいつごろを予定しているのか?などについてしっかりと調べておきましょう。

これがあれば、積立金の状況がわかる「重要事項調査報告書」

修繕積立金に関するこの先の計画につては「管理に係る重要事項調査報告書」という書類を確認すればわかりますので、仲介をしている不動産会社に依頼して入手・確認しておくことができます。また「修繕積立金残高」という項目も記載されていますので、大規模修繕に向けてきちんと積み立てがされているのかといったことも確認が可能です。

修繕積立金の相場については国土交通省が公表している「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」や「平成25年度マンション総合調査結果」などが参考になります。

修繕を行う上での積み立てが足りていない場合には、一時金の徴収をおこなうことによってまかなう場合や、大幅な不足が起こっていて住民から一気に徴収するのが難しい場合には、銀行からの借り入れをおこなって大規模修繕をおこない、その後に修繕積立金を値上げするといったこともあります。

売主さまの中には「一時金の徴収前に売却を」と考える方もいらっしゃいます。買主さまは一時金の金額が大きい場合には、その分の値下げの交渉材料とすることも可能です。

滞納状況もわかる!滞納額が多い物件については注意!

「管理に係る重要事項調査報告書」には管理費や、駐車場・駐輪場の使用料なども含めた滞納状況なども掲載されています。基本的に管理費、修繕積立金などの滞納があれば、当然仲介の不動産会社からきちんと説明されます。

現在の所有者がこれらの費用を滞納しているようであれば、物件を購入した場合、各種の滞納金についての支払いの義務も買主さまが引き継ぐこととなります。

滞納金の有無について必ず確認し、滞納金がある場合は現在の所有者様に売買成立までにきちんとすべてを支払ってもらう、または購入金額から滞納している金額を相殺する形で契約を行うかどうかを検討しましょう。