売却コラム
マンション売却コラム

首都圏マンションの本当の売り時とは?

首都圏マンションの本当の売り時とは?

マンション売却を考える方にとって、一番重要なのは「希望価格で売却できるのか?、より高い価格で売却できるのか?」という点。今回は、売却にとって最適なタイミングについて「購入する側の気持ち」という部分もふまえながら考えていきたいと思います。

売却する際は築年数のことを考えてみよう

物件を探す際、築年数の条件を考える場面を思い描いてみてください。

「築5年以内」「築10年以内」「築15年以内」…こんな探し方をされる買主様がほとんどではないでしょうか。

つまり、その直前と直後では売却価格に開きが生まれる可能性が出てくるということです。築4年の物件なら、築5年以内の条件に引っかかりより高い価格で売却できる可能性があるでしょう。

一方、築6年で売却する場合はどうでしょうか?

「築5年」の範囲からは外れてしまう。「築10年」の範囲には入るものの、「築5年以内」で売却した際よりは売却価格は下がる可能性があるということは想像できるのではないでしょうか。

つまり節目となる築年数の前年くらいに売却を考えることはひとつのポイントとなります。「築9年」「築14年」「築19年」「築24年」など、このあたりの年数を意識して売却計画を考え、売却期間が長引いた場合にもキリのいい年には売却ができるようにしておくことは大切です。

もちろん、ご自身の「売り時」は、結婚、出産、子供の独立などライフイベントが最大のきっかけであることは言うまでもありません。築年数のキリが良くないからといって売却をあきらめるのはナンセンスです。あくまでひとつの目安として考えておきましょう。

オリンピックが本当にマンションの売り時なのか?

東京でオリンピックが開催されることもあり、2020年ころまでは首都圏のマンションの売却相場が上昇するという話を耳にしている方も多いかと思われます。

しかし、この「オリンピック開催前までマンション価格が高騰する」という噂に囚われすぎてしまうと、適切な売却のタイミングを逸してしまう可能性も高くなりますので、注意が必要です。

多くの売主様が「オリンピック開催前に売却を」と考えているとします。すると、売却をしようとする方がオリンピック開催前の1年~半年前くらいの時期に集中してしまった場合、マンションの需給バランスが大きく崩れてしまう可能性があるのです。

「高値で売りたい」と時期を見計らっていたにも関わらず、結果として中古物件が市場に溢れ過ぎていて、短期間で大きく値段が下がってしまうということも起こりうるのです。

売却する側の心境としては「オリンピックの景気に乗って、一番マンションの価格が上昇したタイミングで売却しよう」と考えるはず。

逆に購入する側から見れば「東京オリンピックが終わって、マンションの価格がある程度下がってから購入しよう」と考えている方もいらっしゃるでしょう。

マンションの市場動向は生き物のように日々変化をしています「確実にこの時期までは上昇する」や「この時期から大きく下がる」ということを断言できる人はどこにもいません。

「もう少し高く。もう少し高く…」とあまりに目の前の利益を追いかけ過ぎると、価格下落に遭遇することも十分考えられますので、しっかりと状況を見極めることが大切です。